基幹系刷新という重量級課題と向き合うための基本方針

“2025年問題” という提起によって、いよいよ我が社も基幹系刷新を検討せざるをえないかも...しかしトラブルになることはわかっているし、できるだけやりたくない、という気持ち、よくわかります。自身の理解を超える、複雑すぎるものを目の前にしたとき、何…

SAP2025年問題が投げかけたのは、システムではなく経営哲学そのもの

今、ネットで “SAP 2025年問題” で検索すると多くの意見を読むことができます。いい時代になりました。簡単にいうと「自社向けにカスタマイズしていたERPを、次のバージョンアップのタイミングでどう扱うか?」という問題について、対応期限が2025年までと設…

デジタルトランスフォーメーションとは "テクノロジー主導の産業革新" という定義

お盆休みに入って、久しぶりに読書する時間をつくることができました。最初に選んだのがこちら。diamond.jpベンチャー・キャピタリスト蛯原氏の著作で、私にとってはまさに今読むべき一冊でした。この本で、蛯原氏が定義したデジタルトランスフォーメーショ…

オートスケールに対応したWagbyの狙い

昨日公開した Wagby の新バージョンとなる R8.3.0 は、オートスケール対応を前面に打ち出しています。オートスケールに対応した超高速開発ツール「Wagby(ワグビィ) R8.3.0」リリース|株式会社ジャスミンソフトのプレスリリースメディアにも取り上げていただ…

Wagby Tech Meet 2019 無事に終了しました

私たちは昨年から、夏に沖縄で技術者向けの Wagby Tech Meet を開催し、秋にユーザー事例や Wagby ロードマップを発表する Wagby Developer Day を開催するというリズムをつくりつつあります。今年の Wagby Tech Meet は定員20名に対し、昨年より多い 22 名…

SAPの成功と、日本型モデルとしてのWagbyの可能性

日経XTECHの木村氏の記事で、興味深い論文を知りました。SAPがドイツで誕生した謎、無知な日本人が気付かない真実 | 日経 xTECH(クロステック)この記事で紹介された元ネタがこちらです。SAPの成功:ドイツの制度環境からの一考察 https://www.ipa.go.jp/fi…

祝・令和時代、いまこそ平成の宿題を仕上げよう

“令和”、いいですね。三女の名前に “令” が入っていたこともあり、私自身、次の世代へのバトンタッチを強く意識することになりました。そして私も今年、とうとう50代に入ります。さまざまな節目を感じているところですので、平成の宿題である「エンタープラ…

"こんまりメソッド" を契機に、業務の棚卸について改めて考える

NHKスペシャル「密着ドキュメント 片づけ 人生をやりなおす人々」は、私の予想をいい意味で裏切るものでした。 http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190414_2まったく予備知識がなかったので、最初は “こんまりメソッド” の説明、つまり…

新人のプログラマへ - なぜ私たちは最新技術を追い続けるのか

4月は多くの会社で新人プログラマの入社があり、組織に活気が生まれます。残念ながら当社はこの時期の入社組には恵まれないのですが、私がお付き合いのある会社で新人を紹介される機会も多く、また教育講師としてお声がけいただくこともあって、毎年、新鮮な…

Wagbyの中長期計画(ロードマップ)と、ジャスミンソフトのビジョン

或る SIer 様から、Wagbyのパートナーになるにあたって、次の文書を用意していただきたいというお申し出がありました。 ジャスミンソフトが ”メーカー” の立場で考える Wagby の今後のロードマップ(中長期計画) ジャスミンソフトの ”企業” としての今後の…

そんなレガシーシステムで大丈夫か?

さった1月に開催された BSIA 例会で、経済産業省が公開して話題を呼んでいる DX レポートについて中野課長よりご講演をいただきました。bsia.or.jp 私も大変興味深いテーマであり、直接、お話を伺えてよかったです。エンタープライズ開発に携わっている人へ…

2019年、SIer 自身にとっての DX が問われる一年

昨年11月に開催した Wagby Developer Day 2018 のレポート記事が掲載されました。it.impressbm.co.jp当日、私はユーザー企業にとっての DX について私見を述べたのですが、よく考えてみると DX は全業種・全業態に適用されるものであり、そこには当然、シス…

WDD2018レポート - DXを支える情報システム部門がこれから進むべき方向性

年一回の Wagby 開発者の祭典として企画した Wagby Developer Day も最初に沖縄で開催した WDD2012 から数えて 7 回目を迎えることができました。今年のテーマは「DXを支える情報システム部門がこれから進むべき方向性」とし、特別ゲストとして次の方々にご…

“お客様のため” の “お客様” とは誰のことか、そして "ため" とは具体的に何をさすのか、自分の言葉で説明してみる

法人向け業務アプリケーション開発を行っているシステム開発会社(以降、SIerと記します)の多くは、社是として "お客様のため” を標榜しています。これ自体は正しい方針でしょう。しかし、ここでいう “お客様” とは誰のことか、そして “(お客様の)ため” と…

次世代基幹系の、骨太の方針

さった9月に公開された経済産業省の “DXレポート” は、業界関係者に “2025年の崖” という新たな課題を突きつけたものでしたが、盛り上がっているのは開発の仕事を請け負いたい一部の SIer にとどまっているようです。当のユーザー企業も含め、まだ多くの方が…

Wagby Developer Day 2018 のテーマを「基幹系の刷新」とした理由

この数年、Wagby Developer Day (略称WDD)は Wagby の事例を中心にプログラムを組み立てていました。しかし今回は趣向を変え、基幹系の刷新という課題に対する、私たちなりの視点を提供する、というテーマを掲げました。wagby.com日本企業は2000年代に入っ…

超高速開発ツールの「テスト」はどう考えるか?セミナーに登壇してきました

さった9月6日に超高速開発コミュニティが主催するセミナーに発表者として登壇してきました。発表資料はこちらです。 Wagby Testing Framework from Yoshinori Nie www.slideshare.net当日は他にキヤノンITソリューションズ様より Web Performer におけるテス…

BSIAシンポジウム2018講演「エンタープライズアジャイルって何だろう」

2018年8月29日に開催されたBSIAシンポジウムのランチセッションで講演しました。終了後、多くの方からよかったとコメントをいただけたので、安堵しています。 有償イベントのため資料は事務局から参加者向けにのみ配布されますが、その概要をお伝えします。…

基幹系の寿命という考え方を捨てる時代へ

少し古い記事ですが、日本情報システム・ユーザー協会が発表した2012年度の調査結果によると、基幹系(エンタープライズアプリケーション)の寿命は14.6年ということでした。今だと、もう少し伸びているかもしれません。 https://tech.nikkeibp.co.jp/it/art…

超高速開発ツールを前提にした「上流設計」はどうあるべきか?

さった7月5日、超高速開発コミュニティ主催のイベントに参加してきました。事前申し込みは70名超えという人気で、非会員の方も多くいらっしゃいました。このテーマの人気が高いというのは、裏を返せば上流設計についてはまだ情報収集すべきフェーズとみなし…

AIブームのおかげで、いよいよ心とは何か、の研究が加速する予感

このブログを書いている2018年7月時点の AI ブームは "弱いAI" という、ある領域に特化した AI の研究開発を加速させています。画像や音声の認識などでは、強化学習によって人間を超えるほどの能力を持つようになってきました。一方で2045年に到来するかもし…

Wagby Tech Meet 2018 ご参加ありがとうございました

久しぶりに沖縄での Wagby イベントを開催しました。 https://wagby.com/wtm2018.html#pgm最初の Wagby Developer Day 2012 を沖縄で開催して以来です。なぜこの時期かといえば、もちろんビーチパーティのためです!ジャスミンソフト沖縄本社から徒歩15分と…

“複業” はありか、なしか

働き方改革の一環になるのでしょうか、このところ “複業” というキーワードを見かけるようになりました。 ちょうど MIJS の人材育成委員会で、石川 貴志さんが講演されるということでしたので、お話を伺ってきました。www.news24.jp講演後の意見交換会も含め…

“強い組織” の定義は定まらないからこそ面白い

経営陣がいう ”強い組織” というものの中身は、経営者の数だけ存在します。しかし当の経営者自身は「俺の考える “強い組織” が、世間一般でいう常識」と思い込んでいるかもしれません。実際には同じ組織は一つとしてない、という多様性を生んでいるわけです…

「2018 Japan IT Week 春」会場の様子をお伝えします

本日から東京ビッグサイトで始まった Japan IT Week ですが、初日の午前中、しかも雨模様という中でも、多くの人で賑わっています。午後からはさらに来場者が増えています。 一見して昨年より盛況です。AI や RPA が牽引しているのでしょうか、そのエリアが…

"エンタープライズアジャイル” って何だろう?

"エンタープライズアジャイル” という分野(市場)が登場したのは、まだこの2-3年のことと思います。言わんとしていることは何となくわかるのですが、受け手にとって思い描くイメージが少しずつ異なっているようです。そのため、営業の場でこのキーワードを…

"論よりRun"

私がこの造語を聞いたのは、もう20年以上前だったと記憶しています。当時は、うまいこというなぁと思ったものです。この思想は、超高速開発を推進する人に向いているようです。動くものを見せるのが正義、ということを推し進めた結果、とうとうこのような動…

ITmediaエンタープライズに寄稿しました。"本当はうさんくさくない、超高速開発のリアル"

こちらになります。www.itmedia.co.jpこの企画はルート42の高橋さんを中心に、SCSKの堀井さんも巻き込んで3名での共同執筆で完成しました。私も参加できてよかったです!

RPAと超高速開発 - 同じ問題意識から発達した二つのアプローチ

今、RPA (Robotic Process Automation) が大きな注目を集めています。私の理解では、RPA 推進派は(私の立ち位置である)超高速開発と同じ問題意識を持っています。 基幹系ではカバーできない、現場独自の IT は山ほどある。 これらの業務は「利用者は一部」…

超高速開発ツールを使わなければ高い生産性は達成できないのか?

先日、有意義なワークショップに参加してきました。とある大手 SIer の企画によるもので、(1) Wagby (2) 社内若手チームによる手組み (3) オフショア先ベテランチームによる手組み、の 3 チームで、同じ「お題(テーマ)」を実装するというものです。テーマ…