Wagby のマーケティングをさらに一歩、進めます

昨年8月に、Wagbyのマーケティング方針を「Wagbyの認知度を高めること」とし、本番利用可能な無償版の提供を開始しました。広告費をかけるのではなく、無償版という切り口を活かすという戦術です。

その結果、Google 等の検索エンジンでWagby が上位を占めるようになり、特に "ノンプログラミング" というキーワードでは競合他社を抑えてトップとなりました。月平均して300本のダウンロードを継続的に達成することができ、国内の中小規模なシステム開発の市場規模を把握しました。この4月にはダウンロード時に郵便番号を入力していただく仕組みを導入したため、さらに細かい地域特性も把握することができました。また検索以外にも "職場や知人の紹介" によってWagbyを知ったという声が増えており、知名度の向上に寄与できたと判断しました。

広告宣伝費をかけずにWagbyの知名度を上げる戦術にはもちろん限界がありますが、この1年で有用なマーケティングデータを得られたと考えています。

いよいよ今月から新しいマーケティングを実施します。それは「Wagbyを知っていただく」という段階から、「Wagbyを安心してお使いいただける」ことに力点を移したマーケティングに移行するというものです。

まず、本番利用可能な無償版の提供を8月末で停止させていただきます。(全機能をすべて試すことのできる開発キットの無償提供は継続します。)

この1年の普及活動の中で、"Wagbyは無償だからこの程度のレベルだろうと思っていたが、使ってみると非常に本格的なシステム基盤なので驚いた。" というお客様が非常に多かったことがわかりました。また、このようなお客様にとって、無料であるということは採用のアピールポイントになっていないこともわかりました。

これから私たちがアピールすることは、"どういった会社が実際に採用しているのか", "どういう用途で使っているのか"、というものです。これまでの採用実績をもとに、今後は具体的活用事例のアピールを行っていきます。Wagby を支援するお客様層の存在を明らかにすることで、見込み顧客様にWagbyを安心してご採用いただけるよう配慮します。

次に、さまざまな顧客層が安心してWagbyを本番運用でお使いいただけるよう、価格体系を若干、見直していきます。月額利用料金によって低価格でお使いいただけるようにする一方、大規模な利用においてはクラスタリング機能をはじめとする各種管理機能の強化によって安定運用できる仕組みをさらに充実させていきます。

これらの施策によって、Wagby が多くの企業にとって必要不可欠な製品と認知されるようになるかどうかが、今、当社に問われていることです。システム開発にかかる開発コストを大きく下げ、現場の利用者の変更要求を即座に反映させることができる基幹システムのインフラを提供する。私たちの挑戦は、企業情報システムの満足度を大きく高めることにつながります。

引き続き、全社一丸となって開発していきますので、どうぞよろしくお願いします。