2013年のはじまりに、10年後の2023年を想像してみました

明けましておめでとうございます。

当社は創業から12年目を迎えます。また、Wagby製品による市場開拓から7年目となります。今年の目標は、昨年は間に合わなかった「Wagby R7」を公開し、自動生成技術による業務アプリケーション開発スタイルの完成度をさらに高めることです。

さて年初のブログは、10年後のことを書いてみます。2023年、私の子供達は三人のうち二人が成人し、何らかの仕事についていることでしょう。そこで会社の話の前に、社会情勢を確認しておきます。

  • 確実な未来。日本の人口は下降期に入っており、1.2億人近辺。15歳から64歳人口は2010年に比較して、おおよそ800万人減。

http://www.bowlgraphics.net/tsutagra/03/

  • テクノロジの未来予想は、envisioningtech 社の図を参照しました。

http://envisioningtech.com/envisioningtech.pdf

これによると機械翻訳は当たり前。ユーザーインタフェースはAR時代を経て、"Haptics" (触覚的な感覚を直接、体感できるインタフェース)そして "Holography" へ。スターウォーズ世代には、たまらない技術です。自動車は自動運転になり、新婚旅行は宇宙体験ができるようになっている可能性があります。(http://www.jtb.co.jp/space/suborbital.asp)楽しみな時代です。

他にも、目に直接、投影するスクリーン(Eyeware-embedded screens) や、パワードスーツ (Powered exoskeleton) は人間の能力を飛躍的に向上させることに寄与することでしょう。

これらの技術が登場するというこはまだ予想であり、すぐに一般の人々が入手・活用できるわけではありません。しかし、そこからさらに数年たてば十分に普及期に入っている可能性がありますので、夢物語ではありません。

10年後の業務アプリケーションはどうなっているか

そういった最新技術の登場に牽引されるように、業務アプリケーションも変わっていくことを期待しましょう。10年後もまだCOBOLやVB、初期の Java EE といったレガシー資産が運用されているという可能性もあるでしょうが、それでは話が続かないので… 順当に再構築を経た2023年を予想します。

  • アナログデータの消滅。紙情報から、システムへ手入力という作業はなくなり、発生データが最初からデジタル化されている。例えば、店舗の店員は人間だが、購入プロセスは人工知能が搭載された端末と、擬人化されたユーザーインタフェースが介在し、適切なデジタルデータとしてシステムへ入力されていくというものです。
  • アナログデータの消滅により、中小企業でも、リアルタイム決算(日次決算)が常識になります。
  • 基幹系の全情報が(適切な権限設定を経て)個人が所有する端末(PCに限らない)で閲覧可能になります。業務アプリケーションはシミュレーション機能が充実し、経営陣だけでなく多くの管理職で、予測に基づいた経営判断を行えるようになるでしょう。帳票文化は残るが、紙に印刷される機会は激減するでしょう。
  • 企業システムと、個人が利用する SNS を含めた統一認証システムが提供される。適切な管理により個人情報の流出事故はほぼ皆無へ。代わってアクセスログ管理は厳重になるでしょう。
  • ワーク・ライフ・バランスという考え方が浸透し、多くの企業で週2〜3日出勤と自宅勤務の組み合わせが採用されます。それにあわせて業務アプリケーションも個人所有デバイスで利用できるようになることが求められます。現時点でもっとも近いのは HTML5 であり、10年後はさらに進化していることを期待します。

ということで、私たちが提供する Wagby も、そういった時代で活用される基盤技術となるよう意識して方向性を定めたいと考えています。本年も、どうぞよろしくお願いします。