住所正規化コンバータR5

今週はじめに、販売元の国際航業さんからプレスリリースを出してもらいました。

この製品も足かけ 4 年になりました。当初は軽い気持ちでライブラリをつくりはじめたのですが、お客さんの評判になったころから要求レベルがどんどん上がっていきました。もともとは(郵政公社の出す)郵便番号辞書など、無料データの組み合わせでどこまでできるかやってみよう、というコンセプトでした。しかしそろそろ限界が見え始めたので、R5 は商用データを全面的に採用することとなりました。記念すべき製品です。

この製品開発を通して学んだことは、日本のユーザーは販売価格に関係なく、高いサービスを要求するという事実でした。

私は以前、深夜にファストフードで食していた50代くらいの男性が「接客サービスが悪い」と大声で店員を指導している光景を見ました。酔っぱらっているわけではなく、奥さんとご一緒の紳士風な方です。なるほど、日本ではファストフードであっても、高級レストランと同じサービスを堂々と要求するわけだ... としみじみ考えたことがあります。

住所正規化コンバータのような製品は、国内で他にもいくつもあります。どれも価格がばらばらで、高いものだと1千万クラスまであります。そういう中で住所正規化コンバータは価格破壊的な面を出したつもりですが、安いからといってそこそこの性能では許されないことを学習しました。そんな言い訳は日本では通用しませんね。当然ですが「安くて上等」でないといけないわけです。

そういう意味で、今回の R5 は最高のコストパフォーマンスを達成できたのではないかと自負しています。データ提供先の国際航業さんにも、相当無理をしてもらいました。これまでの常識を超えた決裁をしてもらったことに感謝です。

実は R5 では売り方の「仕掛け」も考え中。ちょっと面白い案を出そうとしています。詳細は後日...