琉球大学の講義でアンケートが返却

さった 11 月に琉球大学で行った講義のアンケートをいただきました。このときのテーマは「沖縄におけるITベンチャーの可能性と学生への期待」ということで、まず正直に IT 業界が 3K と呼ばれている事実を語り、後半に「問題山積みということは、逆にいえば起業化にとっては宝の山」という視点で、IT 業界の未来を自分の言葉で伝えました。一方的にしゃべりすぎたかなと反省しましたが、アンケート結果は上々で、IT 業界を就職先として加えることを検討したいという意見もあり、安堵しました。

ここからが私見ですが、若い感性に「ごまかし」は通用しません。10 代は社会から一歩離れて、斜めに構えることが許される年代ですし、そういう抵抗を行いながら大人になることは必要なプロセスだと思います。なので IT 業界から彼らへのメッセージは「3K ってことはありませんよ」ではなく「3K と呼ばれる業界構造の実体を知って、これを一緒に解決しよう」ということが結局はお互いの誤解もなく、業界に新しい可能性を感じてもらえるのではないかと思います。ただし前提として、この業界にいる我々が、IT 業界の方向性を語れるかどうか、は重要です。少なくとも「景気が回復すれば状況がよくなる」という説明をするべきではありません。それぞれの会社が、それぞれの視点で解決策を見いだしていくことが大切ですし、学生もその姿勢を敏感に感じ取れるといいですよね。沖縄という視点を加えるならば、オフショア開発の拠点となることのメリット、そしてその先のビジョンを示すことが求められます。当社は沖縄在住にもかかわらず、オフショア開発に背を向けているので、そういう会社であることのメリットとデメリットも同時に示したいと思います。

企業は生命体の一種と考えられます。激変する環境の中で、生き残り戦略の「選択」を常に迫られます。生物の進化の過程を知るにつけ、その過酷なまでの変異に驚きますが、企業も同じです。これも私見ですが、東京よりも地方にいる企業の方が環境が悪い(景気が回復しない)ので、アグレッシブに変異する可能性は高いはずですし、そうあるべきです。もっとも恐れるのは「緩慢な死」です。有名な、ゆでガエルの話はわかりやすいですね。カエルを鍋に入れ、少しずつ火力を強めていきます。最初は "ぬるま湯" で気持ちがいいのですが、少しずつ熱くなっていくにもかかわらず、鍋から出るタイミングを逸してしまい、最後は、ゆであがってしまうという話。ここで、いつ鍋を出るかを決めるのが、経営者の仕事と認識しています。当社は、もう鍋から飛び出してしまい、小さいけれども新しい分野に立ったところだと思っています。この足場を大きくするのが、来年の課題です。

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