海外に目を向けるパッケージベンダー

昨年に MIJS の活動を知ってからというもの、おつきあいの始まった同業他社様と海外展開の雑談をすることが多くなりました。もちろん当社はもっぱら話しを聞いて、なるほど... と教えてもらう立場です。

その中でたびたび登場する話題の一つに「日本の市場の特殊性」があります。いわく、SIer がこれだけ多いのは日本くらい。その存在理由の背景には、ユーザ企業の丸投げ構造がある。SIer は人月単価ビジネスが基本なので、パッケージで済ませるのは売上が減ることに直結する。よってパッケージを積極的に採用するという機運に乏しい、というものです。

筋道としては納得できますが、かといってこれを黙認する構造が続けば、誰も幸せにならないのではないかと思います。

これも根が深いだけにどこから手を付けていいかわかりませんが... この業界のさまざまな問題の根っこには「人月制度」があると感じています。ここに手を入れることが、どうしても必要だというのが私のかねてからの主張です。