琉球大学での出張講座「若者の雇用環境」

7月25日(金)10:20-11:50 の講座で、沖縄県内の IT 企業として語らせていただく機会を(沖縄県から)いただきました。スゴ腕の県内メーカー系技術者がもう一名スピーカとして登壇し、私が後半部分を担当しました。

目的は「地元大企業、公務員指向が強い学生に対して、IT 業界の魅力を語る」というものでした。よって、IT 業界はどういうもので、どういう仕事内容か、どういう人に向いているかということを伝えることに主眼を置きました。そこでプレゼンテーションのタイトルを「実体験!業務システムをつくってみよう」とし、レンタルビデオ店を題材に仮想的な IT 化を学生といっしょに考えながら進める形式としました。

  1. 現在、このお店は紙で貸出票を管理しているが、こういう問題が発生している。
  2. 最初に Excel で管理することを思いついた。ところが運用してみると二重入力の問題、表記揺れの問題、明細が扱えないといった問題が見つかった。
  3. そこできちんと IT 化することにした。テーブルとリレーションを設計する。
  4. 設計したシステムを実際に構築し、デモをする。ここは Wagby を使って事前に作成しておいたものを見せ、業務システムのイメージを紹介。
  5. 設計(分析)では文系、理系を問わず、「業務を IT という視点で分析する、モノのミカタが大切」であることを示す。

という流れで 30 分構成としました。「これなら面白そう」「自分も仕事としてできそう」と興味をもってもらえれば私のプレゼンは成功とします。

終了後のアンケートはほとんど、私の期待通りの結果となりました。何名もの学生が「IT 業界を就職先として考えてみてもよい」とコメントしており、目標は達成できたようです。

この講座でわかったことは、きょうびの学生(1,2年生)は「実際の仕事内容」を知る機会がほとんどないので、イメージ先行で就職先を選んでいるということです。興味のある業界でアルバイトを体験するといった機会がもっとあると良いのだろうと感じた次第です。