第五回 沖縄新世代経営者塾への参加

昨日、総合事務局にて開催された会へ参加してきました。今回は当会の顧問で、琉球放送株式会社の会長である小禄様のお話がありました。自分の中でヒットした言葉をメモします。

  • 沖縄では1000億を超える売り上げをもつ会社は3社しかない。南西石油、沖縄電力、サンエー。7〜800億で、5〜6社。100億が50社程度。あとは5〜60億と続く。非常にマーケットが小さい。
  • 経営者は、こういうことをやれば社会(時代)に受け入れられるか、という判断力が最も必要。判断力を磨くには、自己研鑽しかない。そして人脈(友人)をもつこと。社外の人と飲んで情報を集める。
  • 沖縄観光は復帰後44万人だったが、今は600万人に近づいている。しかし儲かっているのは航空会社だけ?ホテルはほとんど本土に買収された。沖縄にどれだけお金が落ちているかは、疑問である。
  • 本土の失業率は4%、沖縄は7%台。あと2万5千人を就職させないといけない。マーケットは小さいので沖縄だけではダメ。他府県をみれば、地元企業に就職している人は少なく、皆、東京に出る。しかし沖縄の若い子は行きたがらない。これでは失業率は下がらない。
  • ではどうするか。「企業誘致をする」「県内事業で雇用」「沖縄から出て行く子供達を増やす(本土企業が引き取りやすいようにする)」の3つが必要。
  • 沖縄でがんばっている会社を調べてみた。「沖縄の塩」で目立つのは3社。1億を超えた。「沖縄の紅茶」も1億を超えた。「エステサロン」は400社、「エステスパホテル」も60拠点ある。「タラソ」も4件、「岩盤浴」も80件を超えている。小さい会社が多いので、なんとか共同体をつくれないのか。そうすれば10億を超える企業が誕生するのではないか。
  • 沖縄の特産品は本土で売らないといけない。本土企業との提携が鍵になる。「自分だけで」という沖縄ナショナリズム?を捨てないとマーケットは広がらない。
  • 経営者が負ける理由がある。それは私腹を肥やすこと。これをはじめると必ず負ける。社員の信頼は必要。人事は公平であること。親戚を入社させたり、出世させてはいけない。素晴らしい経営者も、つまづいてしまう。
  • 沖縄の経営者は闘争心が弱いところがある。もっと戦ってほしい。

その後の懇親会で

  • 商材を開発する(当社のような)企業がやるべきことは 3 つ。「いい商品をつくる」「マーケティングを行う」「サービス体制をつくる」。その基本にあるのは「誠実であること」
  • 営業とマーケティングは異なる。当社は確かに営業機能は代理店に委譲しているが、マーケティングは委譲できない。マーケティングならではの努力をインフォテリアの平野社長から直接、ご指導いただき、感謝です。