「超概算予算」の妥当性

画面数がわかれば、超概算予算が出せるという式が登場しました。

投入人月=1.53×画面数

出典はこちらです。

経済産業省「IT投資価値評価ガイドライン(試行版)」の公表について」
http://www.meti.go.jp/press/20071203003/20071203003.html

PDF「IT投資価値評価に関する調査研究」資料の pp.38 にこの式があります。
もともとは「ソフトウェアメトリックス調査 2006(経済産業省委託事業(JUAS実施))」によるもので、過去に実施したプロジェクトにおける全体工数と画面数の相関関係(実績値)から導いています。

ちなみに同資料の pp.57 には、10億円以下の規模のシステム開発における参考指標値があり、これによると人月単価平均は 106 万円となっています。
実際にこの式を使ってみましょう。画面数が 100 とすると投入人月は 153 人月、人月単価平均 106 万円ですから予算規模は 1.6 億円です。

この数字を、発注側の企業担当者に評価していただきたいところです。これが妥当なのか高いのか、もし高いなら、どのくらいが妥当だと感じていらっしゃるのか。この温度差がそのまま IT 業界の課題になるのでしょう。