日経ビジネス「建設焦土 断末魔の500万人産業」を読む

建設業界と我々 IT 業界の構造の類似性に、読みながら、うめきました。

会社組織は「技術」「営業」「企画」「総務」の 4 つが必要ですが、下請けの場合は「企画」がありません。現在の構造不況は「売るもの(技術)」はあって、「営業マン」も必死に顧客訪問をしているにもかかわらず儲かりません。その根っこには企画力の不在があります。技術を売るだけでは価格競争に埋没してしまうことはわかっていたこと。そこで下請けから脱しようとする建設会社のケーススタディは、私達 IT 業界にも大いに参考になります。技術力に、企画力を加えてはじめて、営業活動が活発になります。その企画力の根っこには、私達の会社はどの方向でやっていくのかという大きな「ビジョン」が必要で、これを示すのが経営者の仕事です。単に儲かればいい、ではなく、10年後、20年後、どういう会社として社会に受け入れられるようになるかを示すということです。

私達はこの数年間で、自らの立ち位置を「IT 業界を IT 化することを支援する」会社になる、と決めてきました。その技術のベースになるのは自動生成。そして自動生成の力をアピールする具体的な成功事例をいくつか用意するのが現在のフェーズです。成功事例とは「物語」であり、短期的には「速攻!給付支援」の成功が欠かせません。すべてが線でつながっていて、スタッフ全員の仕事に意味を見出すことができています。この方向性を常に確認し、伸ばしていくことに集中します。