「速攻!給付支援」二本目の受注

ご発注いただき、本当にありがとうございます。開発陣の努力が報われます。
各市町を回っていますが、私達が提供する支援システムはトータルでみても最高レベルの品質と機能を提供しているようです。デモさせていただいた、いずれの自治体からも感心されています。

よく短期間でここまで仕上げてくれました。訪問先で喜ばれるのは、営業冥利につきます。

自治体訪問で気付いた、懸念されること

自治体を訪問していく中で、情報システムに対する懸念事項が見えてきました。

  • データ管理に Excel を使おうとしている。ファイルサーバに数万件の住民情報を置いて端末で共有する方式です。誰かが口座情報を書き換えても気付く事はありません。内部統制の視点では最低ランクです。セキュリティ上も、このファイルが流出したら相当の問題になります。(口座情報が書かれています!)なお恐ろしいことに、請負業者や、自治体内部のシステムに詳しい人でさえ、Excel で管理できると思い込んでいるようです。
  • 今からシステムを構築しようとしている。今回の案件は、決して単純な業務ではありません。これから仕様を各部署と調整し、Access あたりで開発するとなると 1 ヶ月以上はかかると思われます。これは Access を使おうと Wagby を使おうと同じです。開発より仕様決めの方が難航するのです。ちなみに Access でつくった場合、mdb ファイルをサーバで共有するのであれば、Excel と同じ問題が残ります。

この両者に共通しているのは、システム(およびシステム開発)に対する認識の甘さです。当社のシステムを導入すれば、とは言いません。しかし、Excel や Access で開発・運用した場合のセキュリティ上のリスクや想定されるトラブルについて、国の方から通達した方がよかったのかも知れません。数千人規模の人口で、端末1台だけの運用かつ運用操作者が一人に限定、という条件なら認めます。それ以上の人口規模、複数端末操作、そして臨時職員による業務運用で、セキュリティを無視するのは危険です。このご時世では、未必の故意と認定されても仕方ありません。

...この声をどうやって各自治体の担当者に届ければいいのか、難しいところです。