高校生へのIT紹介講義の感想が届きました

今年の2月に実施した講義のアンケート結果が届きました。
97% が「理解できた」となっており、また内容の評価も 84 % が「良い」ということで、おおむね好評だったようです。言葉は難しかったと思いますが、よくついてきてくれました。

この講義の最後に、高校生(17歳)へのメッセージをお願いされたので、次の 5 つを紹介しました。

  • 理不尽を知る。
  • 哲学について真剣に考える。
  • 感動を受け入れる。
  • 伝記を読む。
  • カラダをきたえる。

最初の理不尽について補足すると、感受性の高い 10 代の時期に、この世の中に理不尽なことが「ある」ことを知ってほしいという意味です。テレビや新聞からも知ることができますし、名作と呼ばれる類いの本は、大抵、その時代の理不尽さを伝えています。

ただし、理不尽の存在を知ることと、それを受け入れることは別です。理不尽はその人に怒りのエネルギーを与えます。このエネルギーをどう使うのかが大切です。受け入れてしまうのか、それとも、これをバネに跳ね返るのか。そういう基本的なスタンスを 10 代のうちに備えてほしいと思い、言葉にしました。意図通りに受け止めてもらったかどうかは、すぐにはわかりません。

感受性の高いときに、哲学を学んでほしいとも思います。人間はぎりぎりのときに、その人がもっている哲学が問われます。人生は困難な選択の歴史ですが、選択のときに自分の哲学をもっているかどうかで、後悔の念が変わるはずです。愚痴をいう人生だけは過ごしてほしくない、そのためには自分の哲学が必要です。

そして、「こうなりたい」という具体的な人物像をもつために、伝記を読んでほしい。この歳になると、偉人と呼ばれる人も常に悩みがあったことを実感します。ここぞというときに踏ん張ったことに感動を覚えることができれば、自分の人生の栄養になると思うのです。

最後のカラダをきたえる、は自戒を込めて。