「業務システム工学」の必要性

大学の情報系や専門学校で、このような分野を教えると面白いのではないか、という思いつきです。

情報の専門分野ですと、OS やデータベースは扱います。しかし私が提案する業務システム工学は、これらの知識の上に成立します。
キーワードだけ並べるとこういう感じ。

  • モデル駆動、ユースケース駆動
  • イベント系データとリソース系データ
  • 基本的な業務画面の構成
  • 業務画面を構成するユーザーインタフェース部品体系
  • トランザクションとバッチ処理
  • フレームワーク
  • 機能要件と非機能要件
  • プロジェクトの各工程(NOT 管理)
  • レビュー
  • 契約
  • おまけ:Generative Programming による生産性向上

工学といいつつ契約まで含めていますが、お客様と開発者のもっとも基本となる層は契約内容です。このレベルの理解があってもよいと思います。

業務システム工学の学習目標は、人月制度によって立つ現在の SI ゼネコン構造の下請け階層から脱却するための基礎理論を得ることです。
このような構造を誰も良しと思っていませんが、それを否定するための基礎理論が必要です。
ここから発展して、人月単価に変わる指標を導ければ... この点はビジネスと直結しますので、工学の範囲を超えます。