「人が財産」は理想だが、資産価値の評価ができない

以下の記事を読んで考えさせられました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20090909/336930/

「人が財産」のITサービス業、というか、技術やノウハウが今でも属人的な日本のITサービス業においては、そもそも正確なデューディリなんかできない。外部から企業の本当の資産価値を弾き出すのは至難の業だ。

私は本能的にこの事実を理解していました。「人が財産」を具体的に価値化する手法として、例えば特許の取得、資格試験保持者数の明示、そして自社社員の総力を結集した製品開発、があります。特に私が重視しているのは最後の製品開発で、その会社の製品を見れば、会社の技術力が一発で把握できます。製品開発にはそういう怖い側面もあります。

それでも製品開発を標榜し、継続する意味は、自社のスキルアップにつながると信じているためです。また、蓄積されたノウハウは、製品というわかりやすい形で資産化されます。これによって自社の独自性をアピールすることができます。同業他社がひしめく中にあって、何らかの独自性をもつという戦略は、簡単ではありませんが、しかし避けては通れないことです。