昨日、無事に第10期を終了し、本日より第11期が始まりました。
当社は途中で期首変更を行った経緯があるため、創業年と期が合いません。現在は 9 年目で、来年3月に10年目に入ります。来期は10周年イベントを企画したいと願っています。
第10期は本当に有り難いことに増収増益でした。システムの新規開発が全体的に抑制される中、定額給付支援アプリケーションの積極的な提案をはじめ、Java 教育関連で当社実績を重用した引き合いをいただき、スタッフ全員で達成した成果です。一時はどうなることかと気を揉んでいましたが、終わってみれば良い期でした。皆さん、ごくろうさまでした。また、ご支援いただいているお客様、代理店様のおかげと心から感謝申し上げます。
しかし、大きな課題があります。Wagby を会社の主力製品と位置づけ、ほぼすべての社内リソースを Wagby に集中させた結果、製品内容はとても良くなっています。にもかかわらず、お客様へのアピールという点では未だ成功しているとは言い難い状況です。これについては、次のような懸案事項として社内で認知されています。
- Wagby の機能が増えるに従って設計の難易度が上がり、お客様にとって敷居が高くなっている。
- Wagby で何ができるのか、というわかりやすい事例が少ない。
- IT 業界全体が「SaaS」や「クラウドコンピューティング」に傾注していく中で、当社の強みである「自動生成」というテーマが取り上げられることが少ない。
これらのテーマについて、ようやく前期から着手をはじめました。
- 定額給付支援(ならびにその継続としての子育て応援特別手当)を Wagby で開発し、アピールする。
- インフルエンザ対策システムを Wagby で開発し、無償公開する。
- 人月に代わる MDC 方式を発表し、いくつかの案件について適用を行った。
このような活動を今期も継続し、Wagby の知名度向上に取り組みたいと考えています。
また、今期はかねてより宿題となっていた「複合キー対応」「データの世代管理」「携帯電話対応」などを実現し、より Wagby の適用分野も拡げていきましょう。
さらに、SaaS やクラウドコンピューティングに対する当社の取り組みもアピールできればと思います。すでに社内では Google App Engine や Amazon EC2 の調査を行っているので、今期中には何らかの方向性を示せるでしょう。
やりたいテーマがたくさんある、というのは幸せなことです。「継続は力なり」という言葉を信じて、自動生成エンジンを活用した IT 化の支援という当社の主軸に、ますます磨きをかける期にしていきましょう。