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「システム思考の革新急げ」日経 2010.3.18 経済教室記事

科学技術振興機構 研究開発戦略センター上席フェロー 木村 英紀 氏の記事です。こちらも参考になったのでメモします。

20世紀の技術はシステム化の歴史でもあった。ちなみに、機械がシステムとして進化することを初めて予言したのはマルクスである。彼は産業革命時代の紡績機を分析し、それが原動機、伝達機、作業機の三つの部分からなる機械のシステムであると見抜き、システム化は機械の本質的な属性であることを説いた。(中略)さらにマルクスは機械のシステム化が「自動化」に進むと予言し、これもその通りになった。

この巨大な複雑さに対処する有効なシステム化の方法を見いだすには新しいシステム思考が必要である。(中略)あえて定義すれば「要素の間のつながりを重視し、その構造から全体の機能を最適に認識設計しようとする考え方」ということになろう。

質の高い豊富な労働力に恵まれた日本では、江戸時代に個人のスキルに依存する労働集約型の技術が極限まで発達した。(中略)だがシステム化には要素同士の協調が不可欠で、それには個人の技と経験を超えた徹底した明示性と普遍性が求められる。日本の技術文化のプラスの面は明らかにマイナスに転化している。日本が戦後技術のシステム化の流れでリーダーシップを取れない究極の原因はここにある。

この記事ではトヨタ プリウス車のブレーキに焦点をあてていますが、私達が日々、従事している業務アプリケーション開発も同じ範疇です。ひっきりなしに登場する新技術対応と、肥大化・複雑化する業務ルールに対して、一人のスーパーエンジニアがすべてを掌握することは困難です。そういう時代だからこそ、技術者の活躍の場はますます広がっていくのだと考えています。

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