まだまだ変わるクラウド勢力地図

セールスフォースとヴイエムウェアが手を組むとは思っていませんでした。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201004/28/vmforce.html

VMforce の実体は SpringSource が提供するサービスです。クラウド時代に移行する中で Spring の位置づけが難しくなってきていましたが、Force.com との連携というのはわかりやすく、現実的なアプローチといえます。Java 開発者は Spring のノウハウを継続して利用できる道筋ができました。

このニュースは当社の方向性にも大きく影響します。これまで Java PaaS の選択肢は GAE/J か、Amazon/Azure のようなインフラを借りてフレームワークを自分で用意するかのいずれかと考えていましたが、そこに魅力的な第三極が登場することになります。GAE/J では Spring のノウハウが使えないことがわかっていて、また Amazon/Azure のインフラでは OS 部やミドルウェアのバージョンアップの手間を課題と感じていました。VMforce は、よい位置につけました。

もちろん、これでは終わらないでしょう。Oracle + Sun も今後、クラウドについて発表するでしょうし、既存サービスもどんどんレベルアップしていくことでしょう。私達の会社規模では、あれもこれも手を出すことは難しく、これはという選択をすることになります。

VMforce で Spring Roo を動作させるだろうということまでは予測可能範囲です。そうなると開発生産性も Wagby レベルに近づいてきます。世界的な競争の中で、Wagby もさらに開発スピードを加速せねばと思う次第です。