「スマートテレビ」の世界

本日の日経新聞で「ソニー・グーグル提携」が一面に取り上げられていますが、記事中に「スマートテレビ」という単語が登場しました。
おそらく TV の OS は Android になるでしょうから、Android のアプリ(特にゲームなど)が自由にダウンロードできるようになると予想します。アプリの追加が可能ということで、今後はこの「スマートテレビ」というキーワードが前面に出ることでしょう。

アップルも同様の主旨でテレビを出してくると予想しますが、製造メーカーは日本勢になるのか、サムソンになるのか注目です。この流れの中にメーカーは巻き込まれていくでしょうから、例えば「パナソニック - MS 連合」とか「東芝 - アップル連合」などが出てもおかしくありません。グーグルは必ずしもソニーに閉じない可能性もあります。

目先の仕事という視点でみれば、Java または Objective-C を学習することで、これらのアプリケーション開発の業務が増大することが見込まれます。もはや組み込み系とは別の呼び方をした方がいいのではないかというくらい、一大勢力になるでしょう。

長期的にみると、日本を含めたアジア勢はハードウェア重視で、欧米はソフトウェア重視という流れを加速しそうです。
それでも中国は OSS を軸とした国家戦略を形成しようとしています。日本はその視点でも国家戦略がありませんので、ソフトウェア技術者個々のスキルは高くても、全体としては漂流してしまう懸念があります。なんらかのミドルウェア、基盤部分で存在感を示すプロダクトを出すことが求められています。