JavaKuche の 4 年間を振り返る

沖縄のプログラマコミュニティとして平成17年7月に立ち上げた Java Kuche が 5 年目に入りました。この 4 年間、会長として活動してまいりましたが、5年目に入るタイミングで会長職を辞し、後任の方へバトンタッチすることが昨日の総会で了承されました。

この会は現・日本Javaユーザグループ (JJUG) の丸山会長が「地方にコミュニティをつくる」という意気込みで全国行脚されたことをきっかけに設立されました。それなら私が最初に基盤をつくりましょうということで、当時交流のあった県内各社の優秀な方々に声をかけ、立ち上がりました。

私は JavaKuche を技術者同士の交流の場と位置づけました。それも聴講という形の参加だけではなく、発表を行う体験を通じて自己のレベルアップ、モチベーションアップを図る場にしてもらいたいと考えました。さらに、県外の著名講師と懇親会の場で積極的に語らうことで、「こういう人になりたい」という目標をもってもらうことができれば、なお良いと考えました。

実績として、この 4 年間で通算 10 回の勉強会と、6 回の県外講師の招聘を行うことができました。県内のソフトウェア開発会社に「レベルの高い勉強会を定期的に行っている」と認知され、その運営役員に加わることが一種のステータスとなるといった好循環サイクルを作り出す事ができたと思います。

ただ力不足だった点は「ハイレベルの勉強会で、敷居が高い」という先行イメージができてしまったようで、若手技術者(学生を含む)の参加者が伸びなかったことです。私の気持ちとしては「勉強会の内容は難しいくらいがちょうどよく、参加を継続することで自分のレベルアップを図る」ことだったのですが、それが必ずしも一般受けしなかった可能性があります。このテーマについては新会長に引き継ぎましたので、新しい風が起こることを期待しています。

これまで Java Kuche を支えていただいた役員の皆さん、および勉強会で発表を行っていただいた方々、ボランティアにもかかわらず喜んで県外からお越しいただいた講師の皆さん、本当にありがとうございました。また引き続き、新生 Java Kuche をご支援ください。私も今後は支援する側に立ってサポートしたいと思います。

この会の存在と、継続は、沖縄のソフトウェア技術者にとって不可欠だと考えています。今後も交流の場として役立っていけることを期待しています。

なお昨日行われた第5回目となる記念講演会の様子は、Twitterハッシュタグ #JavaKuche で全容がわかります。便利な時代になりました。
http://twitter.com/#search?q=JavaKuche