「経営組織論と情報メディアと創造性(共通)」事前質問への回答

今年もたくさんの質問を講義前にいただきました。すべてではありませんが、事前に回答できるものはお伝えしておきます。

沖縄はIT企業の誘致などをしていてIT関連に積極的な県であるのに、なぜ東京で起業をしたのですか?

ジャスミンソフトは沖縄で起業しています。今も本社は沖縄です。

プログラム開発において違法コピーは重大な問題だと思いますが、プログラム自体に違法コピーを防ぐ措置などを仕込むことは可能なのでしょうか?

クラウドとスマートフォンの時代になると、この問題自体がなくなってきます。

贄さんはなぜ IT 企業を興そうと思ったのですか。

プログラミングがとても好きだからです。今でも好きです。

贄さんは私達の先輩ということなんですが、まずなぜ琉球大学に入学しようと思ったのか教えてください。

実をいうと県外の大学に行きたかったのですが、経済的事情で、かないませんでした。しかし結果的には琉球大学で最高の学生生活を過ごすことができました。

社長として苦労していることは何ですか?

人徳を高めることです。とても難しいです。

「雇用の受け皿としての IT 産業」ではなく、世界が欲しがるような IT 産業や技術を、沖縄県から発信できる技術や環境は整っているのでしょうか?

すでに十分すぎるほどの環境があります。あとは「やる」という気持ち次第です。

雇用の受け皿としての IT 産業を、労働賃金の安いアジア諸国と競争していかなければならないとの事ですが、別の視点として、雇用の受け皿以外の IT 産業に力を注ぐという手段はどうなのでしょうか。

少数精鋭で高収益企業を目指すということですよね。もちろん「あり」だと思います。

現在、企業の持つ価値観と就職活動を行う若者たちとの間でギャップがあり入社しても 3 年 もせずにやめてしまう人が多いと聞きます。特に、システム開発は基礎を学ぶことが重要であり、それに耐えられずやめる人も多いと思います。 そういった人たちを減らすために何か取り組みをされていきますか?

「向かない」と感じた人を無理強いすることは難しいですが、「この業界が好きで、もっと上達したい」という人には、会社の枠を超えて技術伝承を行おうとしています。具体的には Java Kueche という県内プログラマが研鑽し合う場を応援しています。

沖縄県はマルチメディアアイランド構想など IT に力を入れてると思うのですが、贄社長から 見て成功していると思いますか?

成功の定義が雇用数なら、他府県が羨ましがっている状況です。
しかし世界で闘える企業の育成という定義なら、当社も含めて、まだ途中だと思います。

企業が学生に求めている能力はコミュニケーション能力、というのをよく聞きますが、具体的には日ごろからどういったことを意識したり、訓練したりすべきなのでしょうか。贄さんの考えを知りたいです。

その場に合わせて自分の意見を変え、それでうまくおさめるという能力がコミュニケーション能力だとは思っていません。
主張することと、相手の言い分をきくこと。その根っこには「自分の価値基準」が必要です。ということで哲学をおすすめします。「これからの正義の話をしよう」は、おすすめです。

社長のブログで、サークル活動の中でさまざまな企画を立ち上げてきたと書いてありましたが、どのようなサークルだったのですか?

ニューメディアクラブといいます。

沖縄の自立経済を考える中で、IT産業は沖縄にとって必要不可欠な産業だと思います。今後の沖縄のIT産業の在り方、そして沖縄の学生が今できることを伺いたいです。

世界で勝負する、ということを特別なことだと考えない発想を持ちませんか。
実際に最前線で経験している人たちと交流をもつと、視野が広がります。

近年、テクノロジーの進化が目に見えて大幅に変化していると感じます。最近の話で言えば、 電子書籍。ソフトウェアを作っている会社として、参入する予定や参入するための技術を培っていたりなど、または別のビジネスへの参入などあれば教えてください。

電子書籍は普及すると思います。その過程でさまざまな課題がでてくるでしょう。事前にその課題に気付いて、それを解決する方法を社会に提案できればよいですね。当社はまだそこまで深く洞察できていませんが、他社のアイデアにアンテナをはっています。

沖縄は IT が盛んだとありましたが、私にはそう思えません。コールセンターがあれば、IT が盛んなのでしょうか?IT が沖縄にもたらしている恩恵はあるのでしょうか

コールセンターは雇用と直結していますので、ここでは切り離して考えます。
IT そのものは世界中で恩恵をもたらしていますが、具体的には講義の中で紹介します。
別の視点として、実は沖縄は離島が多いので、IT をつかった島々の連携は重要という側面もあります。

いま世界は不況と言われていますが、私たち学生ができる不況打破の方法はあると思いますか?またその方法はなんですか?

持論はありますが、講義の中で紹介します。過激な案もありますが、それは講義終了後に直接、聞いてください。

贄さんは日本景気の動きについて詳しいと思うので授業では私たちの年の就職活動はどうなるか、など知りたいです。

残念ながらマスコミが伝えるとおりです。これは先の「不況打破の方法」と同じテーマとして扱わせてください。

前回講義を受けた際に、ジャスミンソフトの商品をさらに展開していくためには、広告展開が必要とお伺いしましたが、今現在どういった広告活動を行っているか聞いてみたいです。

興味をもっていただき、ありがとうございます。実は 12 月にアナウンス予定の新サービスで、新しいマーケティング手法を試そうとしています。

贄さんがもし 20 歳だったら・・・・。とても興味深いです。この就職難の世の中、どういう風に解決すればいいのかとても考えるたびに不安に駆られます。 どういう考え方、どういう生き方が不況の波から脱することができるのか教えてください。

好況の時も不況の時も、人の生き方は変わらないようです。講義の中でお話します。

起業をしてうれしかったことはありますか。また、なぜそう思ったのかもお願いします。

勝負できることでしょうか。勝敗はともかく、ここが勝負、という体験をさせていただけるというのは幸せです。

学生は学生のうちに企業から提示されたデータを作成する事で能力が分かるようにすれば良い。学生もそれを作る事の出来る指標になると思う。そんな構図を組み立てようとは思いませんか?

企業側の思う通りの人材を育成するという仕組みであれば、あまり興味がありません。既存の企業が思いつかない発想力がアピールでき、それを受け入れる度量の企業がある、という仕組みは欲しいです。

最近、企業の採用活動を遅らせる提案や議論がなされています。個人的には、内定をたくさん取る学生と取れない学生の差が広がるだけなのでは、と思っています。特に沖縄における就職率の低さを更に加速させる結果になりそうだと思っています。贄社長はこの件についてどう思われますか。

一理あると思います。この問題に根本的な解決策を提示するのは難しいですが「私が20歳だったら...」という視点で当日はお話します。

学生時代(大学生を除いて)の夢は何でしたか?

自分がつくったソフトウェアが多くの人に使われて、一攫千金できればと思っていました。
今は少し違います。

ジャスミンソフトの経営理念として,世界に通用する IT サービスの提供をを目指すと書かれ ていますが,それは会社だけではなく,沖縄全体の技術力向上も図っているのでしょうか? また,それはどのような形で実現しようとしているのですか?(技術者育成に力を入れるなど。)

はい、沖縄全体の技術力向上に貢献したいと思っています。沖縄県が開始した人材育成事業には初年度から関わっており、講師派遣しています。また、Java Kueche という沖縄のプログラマコミュニティも応援しています。

何がきっかけで企業しようと考えたのですか? 会社に属したままではダメだったのですか?

多分、会社に属していては、今の自分はなかったと思います。

沖縄の人材は沖縄の人材の単価で安く雇用されていますが、沖縄の人材の価値は、本当に能力比で県外の人材とくらべて価値のないものですか?

まったく違います。能力の差は微塵もありません。沖縄の人材で、本土や世界で活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。しかし現在の社会では、人件費は単純に人のスキルだけで決まりません。例えばどこで生活するか、でも変わります。その現実を知る必要はありますが、それに納得せよ、とは思っていません。

沖縄は東南アジアのように IT 企業の受け皿になっていくと言っていましたが具体的にどのような仕事が来るのですか?

正確には「受け皿になることを求めている人がいる/そうしたいと考えている人たちがいる」です。仕事の内容は、その人たちの考え方で決まりますので、一概には言えません。が、単純労働では短期雇用になりがちなのは事実です。

贄さんが考える、できる新入社員に求められる資質・考え方などがあればぜひ教えてもらいたいです。

勝負所がきたときに、逃げないことです。多くの場合「自分はまだ準備ができてないから」と考えてしまいますが、その勝負所が目の前にきた、ということは、チャレンジしろ、ということです。そこでチャレンジして失敗することはありますが、とてもいい経験になります。

資格をとるとしたら、どんなものをもっていると社会で役に立つでしょうか。

当社では XMLJava の資格が必須で、情報処理技術者試験を推奨しています。

贄さんが経営者として一番大切にしている事を教えてください。

真摯であることです。

就職活動をよりよく進めるためにいまのうちからやっておいたほうがいいことなどはありますか?あったら教えて下さいお願いします。

たくさんの本を読むことを勧めます。ジャンルは広いほうがいい。教養はひけらかすものではなく、ふとしたところで滲み出るものです。若い人たちの経験不足を教養で埋めるのは良いことだと思います。

起業をしようと思った理由を聞きたいです。

自分がやりたいことをやろうと思いました。そのために受け入れないといけないことがある、ということは承知しました。

私は将来的には起業を考えています。学生ながらにして起業し、更に成功を収めている方もいますが何故彼らは成功しているとお考えですか?若いうちから起業することは高いリスクがあると思うのですが、学生ながらに起業することのメリット、デメリットを教え てください。

私は社会人経験後の起業をする派、でしたが、もちろん学生時代からということもアリです。
メリットは短時間で鍛えられることです。よく漫画にある「主人公の過酷な修行」そのものです。デメリットは、立ち直りが早くないと若くして燃え尽きてしまう危険があることでしょうか。

贄社長の最終的なヴィジョンをお聞きしたいです。贄社長が沖縄にかける想いというものはとても強いと感じます。何か贄社長が変化したきっかけなどがあれば教えてください。 大学の時にどう過ごしてきてなぜIT企業をつくろうと考えたのか、そしてどういった使命感をもっていらっしゃるのか教えてください

生まれこそ違いますが、4歳から沖縄で育ちました。アイデンティティは沖縄にありますので、沖縄で人生を全うしたいです。一方で、IT はどこにいても世界で勝負できる魅力があるので会社を興すなら最高の企業にしたいと思います。最高の定義は人によってさまざまですが、私は「自分達がつくったソフトウェアが多くの人たちに使われること」と考えています。

沖縄県と県外の IT 企業の違いはあるか?

地域性による違いはないと思います。以前、「私たちは沖縄の企業だから県外の大手には勝てない」という思い込みがあると指摘されたことがありました。しかし少なくとも当社にはありませんし、私が知っている多くの県内企業も、そういう気持ちはもはや、もっていないのではないかと思います。

大学2年生の今現在就職や未来の仕事に対して、今何を1ばんすればよいかにえさんはどう思われますか。ざっくりとした意見でいいのでお聞かせください。

先に読書を勧めましたが、もう一つ。興味のあることに没頭するとよいでしょう。
私が面接官なら、その人が興味をもっていることをどこまで目を輝かせて語ることができるかを見ます。

ブログを見て沖縄はITでは先進県なんだと知った。そのため、人件費もさらに下がり、 安い給料も受け入れなければならない、今は不況で仕事も少ないので仕方がないことだと 思った。また、不況の原因はリーマンショックや政策の失敗などだと思う。

ごめんなさい。そう思わせたのであれば、私の文章力がつたないためです。受け入れざるをえない状況の中で、どうすればそれを打破できるかを考え、実践しようとしています。

会社の業務内容を HP で見たところ、内容が多岐に及んでいると感じましたが、各々の業務をするきっかけとなったことが知りたいです。

自分が「こんなのあったらいいな」と思うものを企画しました。これって最高に贅沢なことだと思っています。

私の中で、起業というと、手続きがいっぱいあってお金もかかって、そして責任が全て自分にあるなどリスクや不安がいっぱいあると思いますが、なぜ贄社長は起業しようと思っ たのか知りたいです。そして実際起業はどういうものかを教えて頂きたいです。

起業はもちろん楽ではありませんが、サラリーマンも楽ではありません。どちらも楽でないなら、好きな方をやるという発想もあります。

沖縄の IT 人材はデータでは増えているように見えるが、実際はコールセンターの女性が大半を占めているだけで、全然 IT 人材といえないと思う。このことについてどう思うか?

その視点はあると思います。

また、IT 事業はグローバルなレベルの戦いになるので却ってビジネスとしては競争が激しくならないのか?

これからますます激しくなるでしょう。ソフトウェアだけをとってみれば、日本企業はいまだに主導権を握っていません。
しかし今後、ソフトとハードの融合に活路があると考えています。

5 千万円の資本金はどうやって工面したのか?

沖縄振興開発金融公庫に株主になっていただきました。毎年、株主総会で結果を報告しています。

どうやってプログラミングを学んだのか?

独学です。月に何万円も本を買って、ひたすら読んでいた時期もありました。

起業をしていく上で、贄社長が考える最も重要なこととは。

社長自身が燃え尽きないことだと思います。

今、日常生活において1番「自動化」したいと感じるものは何ですか。

うーん、今はちょっと思いつきません。

どのような時にアイデアを思いつきますか。

ふっと、湧き出ます。法則性は、ないようです。

IT 企業業界に進もうと思ったのはいつごろからですか?どうしてその業界に魅力や興味を感じるようになったんですか?

13 歳のときです。素晴らしい世界だと圧倒され、憧れました。

沖縄は人件費が安い、というのは当たり前のことですが、そのような現状にしたのは誰なのか、いつからなのか、どのような背景があったのか、ということを贄さんのブログを読んで疑問に思いました。私たちは物心ついた時からこの状況を受け入れてきましたが、どうして最低賃金が 642 円なのかは分かりません。沖縄は本土から物を移入しているから、物価は高くなるし、賃金も高くなっていいのでは...とも思います。

国境を越えてヒト、モノ、カネの往来が自由になったことが大きいと思います。かといっていまさら鎖国しても展望が開けるわけでもありません。講義では最低賃金を上げるという発想ではなく、自分達の強みをどうやって世界にサービスするか、という視点で話をしましょう。

県外での沖縄の学生の評判は、どのようなものですか。

私が知る限り、とても良いです。ただ地元に戻りたがるので定着率が良くないという苦言は、よく聞きます。

にえ社長はホームページに日本、そして世界に通用するソフトウェア・パッケージならびにサービスを提供する企業にすると書いておりますがこの目標はいつごろたてられたんですか。

13 歳のときです。すでにビル・ゲイツという有名人が登場しており、その他多くの若いベンチャー企業が登場していました。その勢いにあやかりたい、自分達だってできるはずだ、そしてそれは素晴らしいことだ、と憧れました。

学生時代はどのような学生でしたのか。

すいません、生意気でした。しかし実をいえば、今もあまり変わっていないようです。おかしい、と思ったことは後先考えずに発言してしまいます。

学生時代に戻ってやるとしたら何をしたいですか?

学生時代にやりたいことはすべてやってきたので、とりたててやり残した思いはありません。

依頼に添えないシステム、システムが期限内に納品できないというときはありますか?ある場合、どう対処しますか?

当社に非があるときは、心からお詫びします。

起業する際には多くのリスクも伴ってきてしまうと思うのですが、将来的なリスクなどを よく考えてしまう私は起業にはあまり向いていないのでしょうか?会社の経営にも興味が ありますし、将来的にも独自に商品開発等をてがけていきたいと考えてはいるのですが。

使い古された言葉ですが、貴方の人生です。やらないで後悔するより、やって後悔する方が充実感は違うと思います。

起業するうえにあたって、いけるタイミングはいつだったのか。可能性を見出したのはいつなのか。起業する前に贄さんが準備していたのは。

創業時、信頼できる仲間が 4 人いました。私を含めて 5 人で起業しました。その 4 人は今も一緒です。いろいろケンケンガクガクありますが、今も同じ目標を共有できています。

IT 企業がたくさんある中でジャスミンソフトさんの他(他の IT 企業)との差別化は何ですか?

当社は「さんぴん茶」が飲み放題です。

というのは冗談ですが、沖縄にいる、というのはもしかすると大きな差別化です。

私は、いまだに IT 企業というものがどういうものなのかつかめません。

鋭いですね。実は IT 企業といっても多岐に渡ります。当社はその中で「自社技術をサービスにして、販売している」企業です。

起業するにあたって、一番気をつけなくてはいけない部分やここを一番重視するというところはありますか?

社員を雇用するのであれば、社員教育も社長の責任です。社員が堂々と自分の会社名を外に言える会社にしたいと願っています。

沖縄の学生に足りないものは何だと思いますか?

沖縄だから、というのは、ないと思います。東京にびびっていますか?外国が怖いですか?大丈夫、みんな同じです。

なぜ沖縄での起業をしたのかを聞きたいと思いました。また企業をするにあたっての自分の中のルールみたいなものがあるのか聞いてみたいです。

沖縄には優秀な人材がいます。彼らと組めば間違いなく成功すると確信しています。

一方で無理はしません。チャンスはつかみにいきますが、無謀な背伸びはしないように心がけています。

沖縄は IT 企業があまり盛んではないイメージがあるのですが、沖縄で起業しようと魅力に感じたところはどこですか?

良い人材に恵まれていることです。あと、私が沖縄に住み続けたいという気持ちもあります。

起業して成功するために絶対はずせない何か(習慣・格言・行動・発言など)をぜひ教えてほしいと思いました。

哲学をもつことだと思っています。内容はさまざまでしょうが、儲かれば何でもいい、では、寂しいですよね。経営哲学では松下幸之助氏をよく読みます。

贄さんのブログの質問に対する意見ですが、私は仕事を"とるために"安い給料を受け入れるのではなく、顧客創造のために仕事を"創りだす"ことが必要だと感じました。また、既存の就職先、職種だけが就職活動のターゲットであると考えるから不況なのだと思います。世界に目を向け、日本や沖縄が世界に対して対価をとれるサービスや商品は何なのか?を当たり前に考え実践できる社会が訪れた時、不況を脱すると思います。

おっしゃるとおりです。そして沖縄県民はそれができると考えています。あとは多くの人がそれぞれのペースで自分の想いを実践することです。

IT 企業の世界のことには詳しくありませんが PC を使う時代になってきている為、参入障壁が多いイメージがあります。競合社との差別化を図る為にどのような取り組みをしているのですか。

代表となる自社製品(当社では Wagby)を核にしたビジネス展開をしたいと考えています。

なぜ沖縄 IT なんですか?IT 津梁館というものがありますが、そこで働いている人は沖縄県民ですか?使う側は今の時代慣れているが作る側の IT 教育はそこまで発展していない気がしますが、そこはどうなんでしょうか?そういったところがしっかりしたら日本一高い失業率を改善できるのでは、と個人的には思うのですがどうですか?

IT は広大な土地や高い機械を揃えずとも、頭脳とアイデアだけですぐに参入でき、つくった製品をゼロに近いコストで世界中に流通させることができます。狭い島国で、輸送コストが高い沖縄にとっては魅力的な産業です。一方で、沖縄以外でも同じようにこの IT 産業に魅力を感じています。つまり参入障壁が低いのです。よって失業率の改善には、個々のスキルアップが不可欠です。

「自動化」を一つの目標と掲げて活動を行っているように思われますが、コストだけでなく高品質と、短納期というメリットの半面デメリットは存在するのでしょうか?

自動化には、ルールが必要です。そのルールは当社が規定したものです。そのルールにそぐわない案件は、当社流の自動化手法が使えません。当社方式の採用で効果が上がりますが、これまでその会社でやってきた独自ルールは捨てることになります。