2011年のジャスミンソフトの抱負

明けましておめでとうございます。ジャスミンソフトはこの3月で設立10年を乗り越え、11年目に入ります。沖縄振興開発金融公庫から出資(増資)を受け、自社製品の開発を行うパッケージベンダーとして名乗りを上げてから 7 年目となり、おかげさまで沖縄発の IT ベンチャー企業として各所で認知されるようになりました。まだまだ規模的には小さいですが、業務アプリケーション開発に自動生成技術を適用することで、より高効率・高品質なサービスを提供するという取り組みを一環して継続できたことは本当に感謝しています。ひとえに、ご支持いただいたお客様、株主、そして社員の力の賜物です。

さて今年のジャスミンソフトの大きな目標は、自動生成技術をさらに進化させた「Wagby R7」という次期バージョンを市場にデビューさせることです。個人的に、昨年に登場した Spring Roo という技術には大いに感心しました。すでにレガシーと言われることもある Java ですが、本当に Java の能力を活かしきった業務アプリケーション開発を実現しているところは、まだまだ少ないでしょう。Spring Roo は、新しい可能性を私たちに示しました。また、Genexus をはじめとする海外製品の自動生成技術がいよいよ日本で注目されてきたことには、国内勢としての気合いが入りました。この(自動生成)技術はまだまだ発展途上です。我々は小さいながらもこの技術分野でのリーディングカンパニーとなるべく、責任と自覚をもって社業を行うことが求められています。

さて Wagby R7 の最初の版では、以下のテーマを重点的に盛り込もうと考えています。

  • UI 部の刷新。JavaScriptCSS の扱いをさらに強化し、シンプルかつカスタマイズしやすい画面表示を実現します。
  • モバイル機器への対応強化。スマートフォンだけでなく従来の携帯電話にも対応します。またオフラインでの動作も実現していきます。
  • Wagby 定義ファイルの刷新。これまでの Excel ベースの定義から、Web ブラウザでの定義に変更します。修正と動作確認の両方をすべて Web ブラウザから行えるようにします。

これと並行して、Wagby を使った具体的なアプリケーションである「Wagby Apps」シリーズを拡充していきます。クラウド時代で求められているのは、単なる従来パッケージ製品のネット越し提供だけではなく、カスタマイズ性の高さです。どれだけ自由度の高いカスタマイズ環境を提供できるかが鍵であり、Wagby をそのための基盤として位置づけることが当社の強みです。

やりたいことはたくさんありますが、着実に一歩ずつ前に進むことです。私が社長である以上、今年も大忙しの一年になることでしょうが、目に見える成果を出して「IT 業界にジャスミンソフトあり」という存在感を出せるように、がんばっていきましょう。