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"真の地元力" とは何か - MIJS土佐ワークショップに参加して

先週末、MIJSが主催する土佐ワークショップに参加してきました。今回は土佐(高知県)での開催であり、四国地方を中心にのべ200名近い参加者が集い、熱い議論が交わされました。

MIJSとはメイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアムの略称です。国内有力ソフトウェアベンダーによるコンソーシアムであり、合い言葉は「日本発のソフトウェアを世界へ!」です。当社も準会員として参加しています。
http://www.mijs.jp/

このMIJSワークショップは年一回、地方行脚を実施しています。昨年は沖縄で催され、このときも大いに盛り上がりました。今回は高知県の地元企業であるタイムコンシェルの皆さんを中心に準備が進められ、知事によるご講演も実現しました。詳細は次の記事にまとめられています。

「高知県知事、MIJS会員各社に「地産外商につながる情報技術を」とエール」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1210/12/news015.html

さてMIJSが地方でワークショップを開催する目的の一つは、IT産業の活性化は地方を元気にするという仮説を実践することです。ただ、地方といってもそれぞれ抱えている問題は違います。これらの違いを乗り越え、真の地方力とは何かを模索するという挑戦でもあります。

MIJSが企画するパネルは毎回、本音が炸裂し、参加者の心に訴えます。今回もまたIT Leadersの田口編集長の司会の元、「自立とは何か」「自立を実現するために何をすべきか?」という二つのテーマでさまざまな意見交換が行われました。ここではその一部を紹介します。

「自立」とは何か

一企業からみた自立とは、売上と利益の確保にあります。しかしネオレックスの駒井社長は「人間関係による売上増や、助成金といった収入をのぞいた、本質部分のビジネスで利益確保ができているか」まで踏み込みました。私も同感です。自立は簡単ではありませんが、本質的な自立を目標に掲げる姿勢は大切です。

さらにインフォテリアの平野社長は「自立は"自律"へ、雇用は"個要"へ」という話をされました。言われたことを仕事とするのではなく、自分たちは何ができるかを考える。そうなると頭数として使われる世界から、自分たちの意志でやったことで利益を出せるようになる。この成功体験が自立につながるというストーリーです。

そしてシステムインテグレータの梅田社長は「存在」の大切さを説きました。マネではなく独創的であれば、あそこにあれがある、ということで覚えていただける。これも自立には欠かせないということです。

「自立」を実現するために何をすべきか

"差別化"、"違い"、"独創" といったキーワードが飛び交う議論となりました。自社製品(または地方という視点でいえば、尾崎知事がおっしゃるような、外販できる商材)をどう持つか、という個々のテーマを実現する土台として、「社風」や「文化」の大切さが再認識されました。駒井社長の「ソフトウェアは真似されるかも知れないが、企業文化は一朝一夕では、できない。」という言葉は重みがありました。

まとめ:地方力とは何かが見えてきた

MIJSセミナーは最初から最後まで、登壇した方々が熱い思いを語るので、聴講する方も真剣です。私も心が震えました。
そこで改めて感じたことは「本気でやっているかどうか」です。MIJSのメンバーがなぜ熱く語れるのか、それは全員、人生を賭けているという気合いが伝わってくるからです。自分の言葉で語る、というのは、どれだけ本気でやっているのかというバロメーターです。片手間では、うまくいきません。

そして本気でやってもなお、成功するという保証はありません。そういった発想を捨てて、やりたいことを本気でやる、という人材をどれだけ抱えることができるのか。その人材の厚さこそが、地方力なのではないかと思った次第です。

成功という保証がない世界で、本気を出せる人をどうやって輩出するのか。これ、という方程式はありません。ただ、回りにそういう人が少数でも存在すれば、そのエネルギーが広がって、人材が続く可能性はあります。そして必ずしも起業だけでもありません。組織の中にいても、本気で仕事をすれば周囲を巻き込んでいくことはできます。地方にいるのだから、この程度でいいだろう - その気持ちこそが、地方力が失った本質の原因であり、より高い世界を目指すという意識をもつのは、都会であれ地方であれ、起業であれ組織内であれ、どこでも、いつでも、できるのです。

そういうことをつらつらと考えながら、当日は二次会の桂浜大宴会で盛り上がりました。(地元にいてもなかなか経験できないとのこと、ありがたい企画でした。)

関係者の皆さん、本当にごくろうさまでした。また来年もよろしくお願いします。

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