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MIJS システム開発活用事例セミナーが無事に終了しました

さった2月10日、MIJS 加盟企業 6 社による「MIJS システム開発活用事例セミナー」が開催されました。
http://www.mijs.jp/section/event/20120210/

このセミナーはヒューマンセントリックス社様のご協力で動画による事前案内告知を行ったことなどが奏功し、定員80名の会議室が満席となる人気でした。さらに当日は、IT Leaders編集長である田口氏の発案で、予定していたパネルディスカッションを急遽、グループでの質問形式に変えるなど、さまざまな新アイデアが実践されました。そのかいもあって、通り一遍の製品セミナーとは違い、発表者と会場が一体となった盛り上がりをみせました。同種の企業向けセミナーに参加されることが多い方からも「今回は面白かった」というコメントを頂けました。このような場に発表者として参加させていただいたことに、改めて感謝します。

SIer という業態は衰退し、最後には消滅するのか?」という率直な疑問に答える

登壇した各社のパッケージはいずれも開発者の生産性を著しく高める屈指のツールです。その中でも当社が提案する Wagby はプログラミングそのものを自動化するということで、かなり興味をもっていただけました。それだけに後半の質問では「あまりにもツールの性能が上がっていくことは、かえって SIer の存在理由を問うようなことにならないか?」という率直な疑問が提示されたところです。

これについての各社の回答はさまざまでしたが、共通する意見は次のとおりではないかと認識しました。

  • SIer がなくなる、といったことにはならない。ツールの進化とは別に、必要な仕事であることは変わらない。
  • しかし人派遣を中心としたビジネスモデルは変わらざるをえないだろう。各 SIer がどういう点を強みとして成長していくか、多くのチャレンジが始まるに違いない。

そして私自身の考えは「人の派遣というビジネスモデルの終焉は、IT 業界にはむしろプラスに働く」です。ツールを使った高い生産性の実現、高度な業務をプログラミングする専門家集団が高収益を得る、などは優秀な人材を集めるための魅力を高めることでしょう。(ただし、大量雇用というモデルは維持できないと思っています。いわゆる "力技" の部分はオフショア化またはツールによる自動化に変わるためです。)

むしろ、この変化をチャンスと捉えた方が前向きです。MIJS 参加企業が提供するツールを使いこなすという形で各社の SI 力を高め、お客様にアピールするというビジネスモデルは有効だと考えられます。

「我が社の技術者が、自動生成されたコードを受け付けない」という壁を超えるのはいつか

Wagby に関する質問で興味深かったのが、自動生成されたコードを受け付けたくないという技術者の本音でした。これは私自身、よく聞かされることです。

これについて、自身が現役の Java プログラマという株式会社アプレッソの代表取締役副社長CTOである小野氏の発言が良かったので、ここに要約します。

2000年代はじめ、Java アプリケーションサーバが登場していたにもかかわらず「アプリケーションサーバを購入するのではなく、自分でつくりたい」という技術者が存在していた。しかしアプリケーションサーバが高機能化する中で、「自分で書くより、購入した方が楽」と認識する人が増えていった。自動生成技術も、同じような過程を辿るのではないか。

この発言を、セミナー後に自社の開発者に伝えたところ、社内からはこういう声が上がりました。

ジャスミンソフトでは)すでに新しい開発案件に対して、OSSミドルウェアを組み合わせてプロジェクトを立ち上げるという発想を行うことはない。なぜならユーザー管理機能をはじめ多くの運用支援、非機能要件を一から作り込むことがどれほど大変か知っているからだ。これらの要件はすべて Wagby で実現できている。

Wagby の普及に必要なのは、いかに「自分で書くより、Wagby が楽か」を知ってもらうためのわかりやすい資料を提供すること、といえます。

(これは私への宿題として預かります。)

まとめ:SIer からみた Wagby の位置づけ

Wagby は「お客様と SIer が一緒になって開発を行う」場合に有効なツールです。大型案件の一部を、渡された設計書の指示通りに開発するといった、いわゆる下請け的な業務を担う場合には使い道がないでしょう。しかし "顔の見えるSI" を指向しているすべての会社に、Wagby は役に立つと確信しています。それを改めて確認できたセミナーでした。

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