JavaOne Tokyo 2012 初日の感想

7年振りとなる JavaOne に参加しています。前回は自動生成技術について1コマ発表の場をいただきましたが、今回は聴講のみ。最新の Java 技術を堪能しています。

一時期 Java の将来が不安視されたこともありましたが、蓋を開けてみれば1000名を超える技術者が集う一大イベントになりました。若い技術者の参加も多く、安心しました。

Java ME,SE,EE の将来についてはあちこちのブログや IT 関連記事で書かれるでしょうから、ここでは私の視点でインパクトがあったことをまとめます。

今でも "Write Once, Run Anywhere" という標語を掲げるということ

Java 登場時となる 1995 年にはインパクトのあるキーワードでした。それが実際にはなかなか難しいということで、このキーワードも寂れた感がありました。しかし改めて今日、これを主張しているプレゼンテーションを聞くと感慨深いものがあります。

クラウドとスマートフォンの時代になっても、やはりプラットフォーム互換性は重要です。Java には一定の存在感と、期待があります。OS XJava を前面にアピールしたり、iOS 対応の JavaFX を紹介するあたりは面目躍如でしょうか。

継続は力

数年前に JavaFX が登場したときは、Microsoft の SilverlightAdobeFlex に押されていた感がありました。しかし Microsoft や Adobe の RIA 技術の将来性が不安視されるなか、JavaFX はしっかりと成長していることがわかりました。

数年前に Android が登場したときは、Java ME はもうだめだろうという感がありました。しかし本日のセミナーでは、しっかりと組み込み系で存在感を示していることがわかりました。

同じように Java EENetBeans も将来が不安視されていましたが、開発投資を継続した結果、これから伸びるのではないかという期待感が集まっています。

技術開発投資は、継続性が重要であると改めて気付かされました。Sun から Oracle へとオーナーが代わっても、現場はしっかりと開発を怠らなかった。この成果が着実に出ています。このような姿勢は大いに学ぶべきと思いました。

基幹システムにおいて、長く使われる Java 技術の在り方とはどういうものか

今日の基調講演での NEC の発表で、ずばりその方向性が示されていました。

なぜ基幹系には Java なのか。

NECが長年、Java に関わってきた中で得た方向性、それは「業務テンプレートのパターン化と、自動生成」でした。(発表スライド資料を写真としてアップしました。)

NECはすでに、Java標準で決まっていることや、業務ロジックでパターン化できるものは積極的に自動生成する仕組みを確立しているとのことです。そして自社のエンジニアには、お客様固有のパターン化できない業務ロジックの開発に集中してもらうとのことでした。

Javaバージョンアップによる仕様変更を自動生成エンジンに吸収させること。これこそが基幹システムの長期運用性を高める方法であると力説されていました。

これは私たちが到達した結論点と、まったく同じ思想です。このことについて嬉しく思うと同時に、やはりそうなるかという意を強くしました。Java における基幹系の開発は、自動生成技術の確立とセットです。

NECはこれを受託ノウハウと呼び、私たちはこれをパッケージ化した。ビジネスモデルこそ違いますが、基幹系の開発生産性と保守性の向上策は同じです。

国内の多くの SIer も、最終的にはこのような方向性に進むことでしょう。私にとっては大変、心強い内容でした。

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