Wagby Developer Days を沖縄で開催します

ちょうど一ヶ月後にあたる 6月28日、29日の二日間、「Wagby Developer Days」という開発者会議を開催します。
http://wagby.com/wdd2012.html

今回が初回となる開発者会議ですが、最大のこだわりは開催場所が沖縄ということです。これは海外のソフトウェアベンダーのように、お客様を自社のホームグラウンドにお招きしたいというアイデアが発端でした。

ジャスミンソフトは沖縄を拠点とする会社だというブランドをつくりたいと考えています。地方発の企業が東京に本社を移す例は多いですが、私は沖縄に残したいと思っています。それが多少のコスト高になっても、効率一辺倒だけでは譲れない何か - 沖縄から発信する企業であるということ - を強みにできないだろうか、という狙いです。そして後付けの理由になりますが、お客様には「沖縄に出張できる名目をつくっています!」と説明しています。

発表内容は今回、すべてジャスミンソフトで用意しました。これまで得られた Wagby の知見・ノウハウを惜しみなく、すべてお伝えしようと思います。Wagby をすでにお使いいただいている方のみならず、現在調査中という方々にもご満足いただけるものです。

Wagbyは「簡単にWebデータベースを構築できる」という開発容易性に加え、「大規模運用でも安定動作する」という堅牢性と、「自動生成されたソースコードを拡張してカスタマイズできる」という拡張性を兼ね備えています。このような性格の製品はシステム開発市場でも類をみないもので、それゆえに製品像を理解していただくには時間もかかります。是非とも、各社のエース級の技術者を沖縄に送ってください。Wagbyを使うかどうかはさておき、「プログラムを書かないシステム開発」という具体的な事例を知ることは、各社の将来のシステム計画策定に大きなヒントを持ち帰っていただくことができると確信しています。

さらに今回の会では、沖縄にきてよかったと思っていただける「仕掛け」もご用意しています。一つは夕日をみながらのビーチパーティです。(当日は晴れることを祈っています!)そしてもう一つは、沖縄科学技術大学院大学の視察ツアーです。沖縄は IT 立県となるべく、さまざまな施策を行っていますが、その魅力の一端をあわせてお伝えしたいと思っています。

WDD は、お客様とWagby開発者との関係の理想像を探る試み

およそシステム開発に関わる人は、お客様と「パートナー」の関係を構築したいと願っています。価格交渉や納期遅滞のお詫び、品質のクレームに対抗してお客様との議事録を引っ張りだすといった敵対的関係を好む人はいません。しかし実際に、パートナーという位置づけでお付き合いをさせて頂くのは大変であることもまた、重々、承知しています。

そこで私は、お客様とWagby開発者の理想的な関係を「製品に対して、お互いの顔をみて、何でも言い合える関係」から出発したいと考えています。通常の製品サポートはメールベースですが、そのときに感じたことや、わざわざいう必要もないと思っていた細かい不具合など、どんなことでもよいので開発者と直に話をしてみてください。その過程で、お客様が開発者と同じ目線で(もしくは開発者がお客様と同じ目線で)Wagby という製品の将来像を語り合うことができれば、それが最高のパートナー関係になります。

IT はツールに過ぎないとはよく伺う言葉ですが、その通りです。しかし、そのツールをつくっている側も、つかっている側も人間です。お互いのコミュケーションがとれたとき、ツールは最高にその真価を発揮します。ちょうど手になじんだ文房具のようなツールへと進化させることが、私たちの願いでもあります。それにはお客様とのコミュニケーションが欠かせません。

皆様とビーチパーティで盛り上がれることを、心から楽しみにしています。