Wagby Developer Day 2013 の見所をご紹介します

あと10日後の開催となった Wagby R7 発表会および Wagby Developer Day 2013 (WDD2013) ですが、7月12日時点で182名のお申し込みをいただきました。このタイミングで、5月21日(65日前)の告知開始からこれまでの集客グラフをつくってみました。告知開始時に一気に伸びたあと、緩やかに推移し、7月に入ってから再び伸びていることがわかります。

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ここで、7月26日に秋葉原UDXで開催される「Wagby Developer Day 2013」の見所をお伝えします。

初心者向けに、リポジトリの表現を超える「カスタマイズ」方法の基礎をお伝えします

これまで「(Excelベースの) Wagby定義ファイル」と呼んでいましたが、Wagby R7 では「Wagby Designer」によって管理される「リポジトリ」という扱いに変わります。このリポジトリに定義したモデル名やモデル項目名が実際にどのような Java のクラスになり、どう扱えばいいのかという基本的な仕組みから解説します。

なお R7 では、生成される Java のソースコードがこれまでよりもさらにシンプルかつ読みやすくなります。R6までは過去版との互換性のため、アノテーションの利用を半ば、封印していました。R7ではJava標準アノテーションならびにSpring3が提供するアノテーションを使うことで、今風のコードに仕上がっています。

R7ではまた、Eclipse との親和性も高めています。セッションでは、Eclipse との連携方法やデバッグの具体的手法も説明します。

さらにWagbyの業務ロジックは、JavaではなくJavaScriptを使って実現することもできます。ビルド処理を行うことなく、ブラウザのリロードですぐに動作を確認することもできます。

そして複数メンバーでの開発方法も大きく変わります。これまではファイルサーバにWagby定義ファイル(Excelファイル)を共有するしか方法がありませんでした。R7ではテキストベースの「リポジトリ」を共有することができるようになるため、さまざまな外部ツールと組み合わせることができます。

これら一連の内容は、通常は弊社が提供する「カスタマイズコース」という教育の一環として提供していますので、この機会に参加していただくと大変お得です。Wagby のカスタマイズに興味をもっていたが、敷居が高そうで見送っていたという方々に向けて、今回、このような内容を揃えてみました。

Java開発者向けに、Wagby R7 の内部構造をお伝えします

R7では基盤フレームワークが刷新されました。Web MVC アーキテクチャにおける「モデル」部は Spring 3 ベースで一般的なエンティティ、DAO、サービス構成の中に Wagby 独自のロック制御、キャッシュ機構、セキュリティを加えたものです。「コントローラ」部は、Struts に代えて Spring MVC ベースとなり、それに REST API 対応を加えました。「ビュー」部は最新の Dojotoolkit を組み込んでおり、スマートフォン対応も強化しています。

今回の変更の最大のポイントは、Struts をやめたことです。Java 開発者には周知のとおり、Struts 1 系は保守体制も終了しており、これに変わるコントローラ部に何を用いるかというアーキテクチャ決定が焦眉の急となっています。Wagby を参考事例の一つとしてご覧いただければと思います。

今年最大の注目セッションは「事例紹介」です

昨年の WDD と大きく異なるのは、「事例紹介」を盛り込んだことです。

  • Wagby が「自動生成しない」領域を見極め、そこに他社ツールを組み合わせることで解決する方法。
  • Wagby と既存 ERP との連携。
  • Wagby による基幹業務の適用のポイント。
  • Wagby の性能をさらに向上させるためのヒント。

Wagby代理店様のご協力を得て、これらの内容をまとめて一気に聴講できるセッションを並べることができました。技術者の方だけでなく、マネージャ・営業の方にとって参考になるヒントが満載です。

懇親会まで、ご参加ください

WDD の最後は、懇親会 Wagby The Night ! で締めくくります。Wagby を実際に開発しているメンバーと直接、意見交換することで、お互いにとって有益な場になると確信しています。また、ライトニングトークという、一人3分程度の発表会も企画しています。飛び入りの発表も歓迎しており、「Wagbyについて、これだけは言っておきたい!」という一言を語っていただくことで、盛り上げていきたいと思います。

まとめ:Wagby を 120 % 活用し、使い倒す!

私自身は Wagby の特徴の一つに、開発者が全員国内にいて、お客様との距離が近いことがあると考えています。このような場で直接、当社の開発者とお話することで、製品仕様や、機能拡張についても要望を伝えていただけるという、絶好のチャンスです。(海外製品で同じことをしようとすると費用が跳ね上がります。)

与えられた Wagby を使う、から、Wagby の仕様にも積極的に関わることができるのはお互いにとってメリットがあります。当日、多くの皆様とお会いできることを楽しみにしています。