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2013年に行った、2つのマーケティング施策を振り返る

2013年は私にとって、2つの大きな経験を培うことができました。いずれもマーケティングに関わるものです。それを振り返りながら、製品をつくるだけではなく、販売するということの難しさとやりがいについての思いを綴ってみます。

Wagby R7 発表会 - 発信することの重要性について

2013年7月25日、東京六本木のイベントホールで Wagby R7 発表会を開催しました。企画そのものは1月に発案し、準備に半年を費やました。沖縄のスタッフ総出で上京し、東京でプライベートセミナーを実施したことは初の経験です。イベント会社を通さず、Wagby販売代理店と一緒になって開催しました。翌日の Wagby Developer Day 2013 in 秋葉原とあわせて300名超の方に参加いただくことができ、関係者一同、やりきった感はありました。

このセミナーに合わせて、いくつかのメディアに広告を出稿し、PR 記事を書いていただきました。ポスター、Webサイト、フライヤーなどの作成を経て、当日はプレスリリースも実施し、さらに発表会直後には R7 発表記念キャンペーン企画も行うなど、企画段階でのアイデアをどんどん実現していきました。結果として費やした予算は、当社売上の 1/10 相当に達してしまいましたが、私の判断で集中投下に踏み切った次第です。

投資に見合った効果があったのか(つまり回収できたのか)については、現時点ではまだ検証が難しいところです。投資先行であることは否めませんが、次のような収穫があったと考えています。

  • 発表会に参加しなかった方々も、メディア記事をとおして Wagby というものを知るきっかけになった。
  • メディアの方々との親交ができた。
  • 販売代理店が活気づいた。
  • 当社スタッフの自信につながった。(わずか10名の地方発ベンチャー企業でも、東京でイベントが実施できた!)

今回の発表会は自社の現状からいえば背伸びしているのでしょう。しかし発信することで反応があります。その反応が関係者にとって「よりしっかりした製品を出していく」というプラスのフィードバックにつながっていきます。マーケティングとは、市場との対話であり、決して一方通行な行為ではないのだと改めて感じました。

そして、そのあとに続くもう一つの出来事は、私にとってさらに大きな学びになりました。

超高速開発コミュニティの発足 - ムーブメントをつくることの難しさと、大切さ

Wagby R7 発表会が終わった翌月となる 8 月に、超高速開発コミュニティを発足しました。この準備は5月ごろから進めており、当社を含む複数社の幹事・事務局メンバーを中心に進めたため、当初は私の負荷はそれほど軽くないという見込みでした。

しかし発足の記者会見が多くのメディアに取り上げられると、想定以上の反響がありました。"どういうコミュニティなのか詳細を知りたい。" というポジティブな反応と、"新しいバズワードを流行らせようとしている。" というネガティブな反応の両方が一気に押し寄せ、早急にコミュニティの体制をつくりあげる必要に迫られました。8月から年末まで、ほぼ毎週、幹事会を催しており、今年の後半の私の活動はコミュニティに大きく時間を割くことになりました。(これは私だけでなく、主体的に活動している他の幹事企業も同様です。)

このコミュニティ活動は、注目度が高い分、わずかな舵取りのミスが致命的になると実感しました。関係者も多いため、より多くの気遣いも必要です。慎重かつ大胆に、コミュニティとしてのメッセージを発信することは私にとって難易度の高い挑戦なのですが、この積み重ねが(超高速開発という)ムーブメントをつくることにつながるのだろうと信じています。実際に、コミュニティ活動を通して、これまで接触を持てなかったさまざまな人・団体とコネクションができたことは大いに収穫でした。いくつかのメディアからも「(来年は)超高速開発をウオッチしたい」というお声掛けをいただいており、活動の継続は大切だと思っています。

結果として、8月から年末までの4ヶ月間のコミュニティ活動は、その前まで行っていた Wagby R7 発表会企画を凌駕するメッセージ性をもっていると感じています。すぐに当社の営業成果につながるものではないですが、市場の拡大によって、ゆくゆくは Wagby の知名度アップに貢献することでしょう。

まとめ:私の役割はスポークスマンへ代わっていく

私は創業時から Wagby のアーキテクト設計と実装に関わってきました。しかし次のメジャーバージョンアップとなる R7 は、それらをすべてスタッフに一任し、私の役割はマーケティングへと代わっています。資金の乏しいベンチャー企業のマーケティングでは、顔のみえるスポークスマンが前面に立って活動することが有効な手法の一つでしょう。それが私の役割になりつつあります。

スポークスマンは目立つ反面、批判の矢面にもさらされます。しかしそれに臆していては、そもそも自社製品の展開など、望めません。自社製品に愛着をもち、自信をもってお客様に勧められるだけの技術的根拠と、未来展望を示すことがスポークスマンに求められることです。これは自らの総力を求められる仕事であり、大変なやりがいを感じています。

この1年のさまざまなマーケティング活動をとおして、応援も批判も、すべてをどん欲に吸収して、成長へのエネルギーに転化していこうという覚悟が固まりました。充実した1年を過ごさせていただけたことに心から感謝しています。来年は、さらに目標を高く掲げて、引き続き全力で活動していきたいと思います。

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