2015年の抱負 "Wagby導入社数を倍増する"

明けましておめでとうございます。今年は沖縄県護国神社に提灯を置かせていただきました。

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オフィスでは最初に社屋に手を合わせ、今年一年がんばります、という宣言をしてから業務開始です。

さて代表という立場にいると、いつも年明けは "今年は勝負の年" と言いたがる病にかかるのですが、実際に昨年末に、私たちは大きな自己変革を行いました。それは今年から、ジャスミンソフトは営業のフロントに立たず、ファーストコンタクトから販売代理店に一任するというものです。すでにWagby製品の問合せフォームでは、当社への直接の問合せは行えないようになっています。(年末に更新しました。)新規のお客様にはどこかの代理店を選択していただくのですが、どの代理店が自分のニーズに合致するか、という情報提供を増やそうとしています。具体的にはWagby認定技術者の保有者数の開示や、Wagbyエキスパート認定技術者制度の発足を通して、より自分に合った代理店を探しやすいように、という目線で再構成しています。当社は営業機能を持たず、製品の開発とサポートに注力します。Wagby普及のためには対応すべき品質と機能向上の課題を着実に達成していくことが大前提です。加えて、Wagbyという道具をどのように使っていただくかは、代理店という料理人の腕にかかっています。この二人三脚体制をより一層、強固にしていきます。

0円キャンペーンという実験

今年の目標は、Wagby導入社数の倍増です。具体的には500社の採用を目指します。第一弾の施策として、年明けから最初の三ヶ月間に「0円キャンペーン」を開催します!

R7出荷一周年記念キャンペーン[2015年3月末まで]

自分でいうのも何ですが、このライセンスは非常にお買い得です。無制限開発ライセンスが手元にあれば、開発者はいくつでも(Wagbyで開発した)アプリケーションを提供することができます。また、ユーザー数による課金も生じません。つまりランタイムライセンスフリーになります。

私たちが期待しているのは、本ライセンス保持者によって開発された、Wagbyベースの業務アプリケーションテンプレートが多く登場することです。これまでのERPの課題の一つに、カスタマイズが簡単ではなかったことがあげられます。実際、ERPのライセンス価格を上回るカスタマイズを行ってしまい、ERPのバージョンアップができなくなったという話はいくらでもあります。Wagbyをベースにした業務テンプレートは、最初からカスタマイズ可能な設計情報という形で提供されていることが特徴です。

この仕組みを、自らのビジネスチャンスとして捉えられる企業・個人は必ずある、と確信しています。私たちはWagbyというツールを磨くことに特化していますが、個々の業務には精通していません。ですので業務ノウハウをもったSEの方々と良いパートナー関係を築くことは双方にとってメリットがある、と考えています。

新しいサポート体制

この1月より出荷するWagbyは、新しいサポートポリシーが適用されます。これまでは「サポートポイント」という仕組みでした。これは1問合せにつき1ポイントを消費するものでしたが、お客様によっては残ポイント数を意識するあまり、しかるべきタイミングで問合せをされないことがある、という問題がありました。

新ポリシーは、ポイント制度を廃止し、原則として無制限の問合せを受け付けます。ただし問合せが急増することが予想されるため、回答所要日数をこれまでの2日間から5日間とさせていただきます。並行して、2日以内の回答を保障する有償のサポートサービス「ジャスミンソフトホットライン」も新設します。これは一ヶ月単位での契約で、かつ事前に一括購入してもよいという内容となっており、各社の予算制度の枠内で使いやすいように設計しました。無償サポートと有償サポートの適切な組み合わせによって、Wagbyで安心して開発できる体制を整えていきます。

Wagby認定技術者の増加と、エキスパート認定技術者の新設

Wagbyというツールは "ツボにはまると超高速開発" を実現できますが、どこが "ツボ" なのかは経験しないと見えてきません。このノウハウをもった方を「Wagby認定技術者」と呼んでいますが、これまでは代理店1社につき1名の在籍があればよい、という枠組みでした。しかし昨今、Wagbyによる開発案件が増加していることを踏まえ、複数名の認定技術者の育成を推奨しています。これはWagbyベースの大規模案件の受注体制を整えているということです。

これに加え、今年から新たに「エキスパート認定技術者」制度を開始しました。これは次の要件を満たす方を認定します。

  • Wagby認定技術者試験(R7)をお持ちであること。
  • Wagbyに関するセミナーで講師としてお話いただいた実績があること。
  • Wagbyを使った開発で、プロジェクトリーダーとしてのご経験があること。そのプロジェクトの話を伺いたいとお客様から依頼があったときは、ご対応いただけること。
  • JavaならびにサーバサイドJavaScriptを用いたWagbyのカスタマイズが行えること。つまり*カスタマイズ知識がある*こと。

新しくなった代理店紹介ページでは、エキスパート認定技術者の肩書きを掲載しています。この方々が Wagby 普及のキーパーソンです。この方々の顔写真を掲載するということは、Wagbyというツールを信頼していただくにあたって、重要なことと考えています。これらの施策をとおして、増加傾向にあるWagbyへの問合せに対応していきます。

まとめ

この5月には、Wagbyの展開も10年目に入ります。2年前の「超高速開発」というキーワードの登場から、知名度は上昇してきたという手応えを感じています。私は創業者として、この流れを本物にするために、できる手はどんどん打っていくつもりです。一つの製品について開発からマーケティング、企画・営業のすべてを経験できることは貴重であり、また責任もありますが、ここまできたからには必ず成功させたいという気持ちで臨みます。Wagbyを利用していただくお客様、それを販売する代理店、すべての関係者に、当社と縁ができたことはプラスになったとおっしゃっていただけるよう、引き続き全力で邁進しますので、本年もどうぞよろしくお願いします。