この企画は Wagby を市場投入した当初から密かに抱いていた目標でした。構想 6 年、準備に半年をかけ、きたる11月16日(水)に「Wagbyユーザー会」が正式に発足します。
http://wagby.com/users/index.html
この半年間、Wagby をご活用いただいている企業様にお声掛けさせていただき、2011年11月時点で42組織にご加入いただきました。東京・大阪・沖縄を中心に全国に広がっています。
http://wagby.com/users/member.html
なぜ実現までにこうも時間がかかったのか。言い訳になりますが、その最たる理由は「どうやっていいか、わからなかった」ことに尽きます。Wagby市場投入と同時に東京本部事務所を開設して6年。この間、さまざまな人からアドバイスをいただき、他社ユーザー会なども参考にしながら、自分たちがイメージする会の形とは何かを模索してきました。
この Wagby ユーザー会の目標は何か。もちろんベンダーの立場であるからには、販売拡販という意図はあります。しかし私は「そもそも論」が好きです。Wagby を受け入れていただいた方々がもっている共通の思い、悩み、そして理想。ユーザー会の活動を通して、それらの気持ちをまとめあげる「言葉」を見つけたいと願っています。そのような思いを込めて、次のような設立起草文を書かせていただきました。
今や組織の存亡は、どれだけ柔軟なIT活用ができるかにかかっているといっても過言ではない。多様化するニーズ、環境の激変、市場のグローバル化など、組織が対応すべき諸問題の対応にはITが必要不可欠である。1970年代から始まった情報化はその後 OA 化、IT 化と名前を変えてきたが本質は同じである。情報を扱うための高品質なシステムを迅速に、かつ安価に開発することが常に求められてきた。この間、ハードウェア環境の性能向上は目覚ましいものがあったが、ソフトウェア開発プロセスの革新は遅れている。組織内のプログラムは資産ではなく負債となり、その保守に多くのコストが費やされている。新規開発のプロジェクトは常にデスマーチのリスクと隣り合わせであり、徹夜・残業によるソフトウェア開発はすでにプロジェクト管理の限界を超えている。
私たちは、これまでのシステム開発手法と異なる、新しい可能性に注目している。できるだけプログラムを書かず、設計書からシステムを自動生成する方法である。これによって現場の変化を受け入れ、システムの継続的な発展を可能にする開発環境を手に入れることで、真に組織に役立つシステムを提供することを目指すものである。
私たちはこの開発環境を実現するツールとして、ジャスミンソフト社が提供するWagbyを活用している。このユーザー会ではWagbyの機能追加、使い勝手の向上について利用者と開発元のジャスミンソフトの間で積極的な意見交換を行っていく。さらに、ユーザー相互の意見交換を通して、私たちが理想とするシステムの在り方を再確認し、自らの可能性をさらに拡げる努力を行う場としても活用していきたい。
Wagbyユーザー会が、参加組織の理想的なIT開発に資するのみならず、組織を牽引するIT人材の集積、研鑽の場として機能し、ひいては日本全体の望ましいIT開発の実現に寄与する会となることを確信し、ここに設立を発起する次第である。
大げさではなく心から、日本の、そして世界の業務アプリケーション開発の生産性を10倍以上引き上げることがジャスミンソフトの存在意義であると考えています。そのための新しい開発手法、ツール、具体的事例を積極的に公開していきます。これによって組織の生産性を高めていくことが、ひいては社員やお客様の満足度の向上につながると確信しています。
第一回の設立総会まで、あと2週間あまり。当日は Wagbyのさらなる進化と、開発の未来を体感していただこうと準備しています。ご期待下さい!