昨日開催された沖縄のWagbyユーザー会に参加しました。東京、大阪に続いて三番目(最終)となります。参加者は総勢13名。ご発表は翔南病院の新崎様で、実はかねてよりユーザー会の立ち上げを期待されていました。昨年、東京で行った設立総会にも沖縄から唯一、参加されたという熱の入れようでした。
うっかり、会の様子を写真に撮り忘れました! 次回、気をつけます。
さて翔南病院様は不整脈治療の分野で、全国で有名です。昨年の心筋焼灼術の治療件数が県内1位、全国で10位となっており、それを支えるシステム部門は多忙を極めています。
基幹系はメーカー製を採用されていますが、それ以外の業務はこれまで主に Access や File Maker を使われていたそうです。3年前からこれを徐々にWagbyに切り替えて運用されています。*1
Wagby化する最初のアプリケーションは、手書き申請書(出張旅費概算請求や精算書など)を選びました。これは利用部門にWebアプリケーションというものに馴れて頂く、という意味があったそうです。今後は総務全般ならびに医療系(基幹システムとの連携が必要)、ワークフローに取り組んでいくという計画をお持ちでした。
現在の運用規模は、登録ユーザー数210名、同時アクセス数30名とのことです。ピーク利用時15〜20パーセントというのは、私の経験上からも妥当な数値です。データベースは MySQL で、インデックス最適化処理を行う程度の保守作業でパフォーマンスの問題は発生していないというお話でした。一度、サーバ機のメモリ不足が生じたが、メモリを増やす設定を行ったあとは問題なし、ということで安心しました。
Wagby のメリットである開発スピードの向上がもたらすもの
ここでもWagbyのメリットは開発スピードが速いこと(生産性が高いこと)とお話されていました。PHP や Visual Basic, Excel VBA などさまざまな方法を経験された上で、「コード開発に比べるとWagbyは次元が違う。仕様だけを考えていられる。」と感じたそうです。
そしてここが重要です。開発スピードが向上したことで得られたものがある、と。それは「余裕」です。この余裕があったため、システム化に際して現行の業務フローそのものを見直すことができ、改善提案まで行えたとのこと。実際、いくつかの手順を短縮化できたため、現場から喜ばれたという実績につながっていました。
これまでの「仕様に基づいてシステムを開発する」という状況では、納期を達成することで手一杯であり、改善提案まで行うことは難しい。それは時間的な余裕がないため、というのはもっともな指摘です。
Wagbyは工数を圧縮できる開発ツールです。それによって得られた時間を業務フローの見直しという、本来の SE がやるべき仕事に目を向けることにつながるなら、まさに本望といえます。大変に良いアドバイスをいただきました。ありがとうございました。