2011年11月に発足した「Wagbyユーザー会」はおかげさまで2年半で100社近い会員を擁立するまでに成長しました。
初代ユーザー会会長である大津 福和さん(会長就任時は、スミセイ情報システム株式会社 常務執行役員)を中心に、このユーザー会はツールベンダーであるジャスミンソフトとユーザー企業との意見交換の場にとどまらず、ユーザー企業同士でのWagby活用ノウハウの共有や、販売代理店を巻き込んだ議論といった活動を行ってきました。大津会長は常に "Wagbyはもっと広まる可能性があるが、知名度が低い。" ことを気にかけられており、ユーザー会の会員数が増えるたびに喜んでいただきました。
2011年11月16日 設立記念会にて、大津会長と私のツーショット
これまでのユーザー企業様の発表は「スミセイ情報システム様」「エフ・エフ・ソル様」「ODNソリューション様」「リウデン様」「ビクターアドバンストメディア様」「国際航業様」「翔南病院様」「ソフトウェア・パートナー様」「岡山大学様」「TMJ様」「横河ブリッジ様」でした。どの発表も組織内の課題解決にこういうシステムが必要という切実な思いが伝わってくるもので、ツールは活用されてこそ本望、と感動してきました。聴講された他の参加企業様にも大いに刺激になったと思います。
さらに、ユーザー会の年一回のイベントとして、Wagby Developer Day という一日がかりの技術者会議も立ち上げました。2012年は沖縄で、2013年は東京で実施しています。いずれもイベント会社を通さず、販売代理店と手作りで準備・運営するものでしたが、その素人感はかえってよかったと思っています。
一方で、運営側としては壁にあたってもいました。情報システムの中で、Wagbyが担っているのは全体の一部でしかありません。エンタープライズアプリケーションに関わる技術は今このときも目まぐるしく発達しています。Wagbyにとどまらず、もう一歩踏み込んだ活動とするにはどうすればよいか、試行錯誤していました。
そのような中、2013年8月に「超高速開発コミュニティ」が誕生しました。開発生産性を桁違いに引き上げるための具体的な手法や提案を行う力のある人・組織の力を結集し、さまざまな議論を行える場を提供するというものです。Wagbyの競合製品が多く参画していることも魅力でした。他社のよいところを知るのは刺激になります。
その超高速開発コミュニティが設立から半年後の2014年3月に、分科会構想を発表しました。さまざまなテーマの分科会が立ち上がることで、コミュニティ会員はより勉強の機会を得ることができます。
そこで私はユーザー会会長の大津さんに、Wagbyユーザー会をコミュニティに合流させるという案をもって相談に伺いました。現ユーザー会を発展的に解散し、コミュニティの一部として再編成するというシナリオを説明しました。
大津さんには大いに喜んでいただきました。曰く、ユーザー会の会員企業がWagbyにとどまらず広くさまざまな知見を得られるのはメリットが大きい。費用もかからない(コミュニティへの参加は無料)ことにも安堵されました。むしろジャスミンソフトはそれでいいのか、と心配されるほどでした。
さまざまな手続きを経て超高速開発コミュニティ内で承認されましたので、ここにWagbyユーザー会は
として再スタートを切ります。これまでの会員企業様にとっては引き続きWagbyに関するノウハウの共有を図っていただけると同時に、コミュニティ内でこれから立ち上がるさまざまな他の分科会にも参加できるようになります。
しばらく活動がおろそかになっていましたが、きたる5月に「Wagby R7 2014 Spring」版の目玉機能であるポータルについての技術説明会を開催します。分科会への参加は無料ですが、超高速開発コミュニティの会員になっていただく必要があります。(こちらも無料です。)引き続き、どうぞよろしくお願いします。