国内最大手のSIerは、超高速開発をどのように捉えているのか

おかげさまで「超高速開発コミュニティ」も二期目の運営が終わり、三期目に入ろうとしています。きたる4月24日に第二回総会を行います。

毎年の総会では、記念講演会を企画しています。昨年は日経BPビジョナリー経営研究所の谷島 宣之氏をお迎えし、「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」というテーマでお話をいただきました。
http://yoshinorinie.hatenablog.com/entry/2014/04/21/110017

今年の企画は、国内最大手のSIerの技術トップの方に、自社の超高速開発の取り組みを語っていただくというテーマとしました。

  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 様
  • 日本電気株式会社 様
  • 株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ 様
  • SCSK株式会社 様

の4社が一同に集まるのは、これまで聞いたことがありません。実際にご講演される方から「はじめての試みではないか。他社様の発表内容が楽しみ。」というコメントをいただいていますので、国内初企画でしょう。

発表のポイントは自社サービスのアピールにとどまらないものです。ずばり

  • なぜ今、自動化なのか。
  • 現状はどこまで(自動化を)実現できているのか。
  • 目標とするゴールはどこか。
  • (各社が取り組んできた)オフショア開発との関係性をどう捉えるか。
  • これからの SI はどうなるか。

といった視点について、各企業のリーダーから直接、お話をいただきます。新しい SI の方向を知ることができる貴重な機会になると思います。

超高速開発コミュニティの総会ですので、ご参加いただけるのは「会員様」のみとなります。ユーザー会員は無料ですので、この機会に入会をご検討いただけるとありがたいです。是非ともこちらから、お申し込みください。
http://www.x-rad.jp/

ムーブメントをつくることの難しさと、やりがい

"超高速開発" というキーワードが登場して早、3年になります。エンタープライズアプリケーション開発の分野では、ある程度の知名度は得られたのではないかと感じていますが、その解釈をめぐってはまだまだ誤解も多いようです。また、"いつもの流行り言葉(バズワード)の一種で、そのうち消えるだろう" というコメントも少なからずあるかと思います。

どのようなテーマであっても、社会にその重要性を認知してもらう、いわゆるムーブメントをつくるというのは簡単ではありません。しかし不可能でもありません。同じような考え方をもっている方とつながり、発信していくことで着実にアピールしていくという活動は、やりがいがあります。

今回の記念講演会は、そのような活動が結実したものです。私個人や、当社だけではとても難しいものですが、コミュニティという形があり、2年間の地道な活動実績があり、推進する複数人のリーダーがいてはじめて実現にこぎつけることができました。

私自身もまた、今回の講演会を楽しみにしています。実現方法は違っても、目標とするゴール(世界観)が同じであれば、エンタープライズアプリケーション開発の諸問題もまた一緒に解決したい、という気持ちにつながっていきます。それを再確認する、というプロセスは重要だと考えています。

是非とも当日、懇親会の場でいろいろと意見交換させてください。どうぞよろしくお願いします。