MIJSプレゼンテーション合宿で多くの"気付き"が得られました

さった7月1日、2日に MIJS プロダクトビジネス推進委員会によるプレゼンテーション強化合宿が催されました。国内屈指のプレゼンテーターであるインフォテリアの平野社長から直々の指導をいただけるというもので、参加企業各社からトップクラスの人材が集いました。

私自身、年間に多くのプレゼンテーションを行う機会があります。主に自社製品 Wagby のアピールです。これまでも私のプレゼンテーションは好評であったため、どちらかというと自分のスタイルと他の方との比較という軽い気持ちで参加しました。しかし合宿を通して、ひとりよがりで解釈していたことや、もっと改善できる点が数多く見つかり、大いに満足しました。通常の受講スタイルではなく、ほぼ同じレベルのプレゼンテーター同士による相互確認というプロセスですので緊迫感が違います。全員が拮抗する中で、相互評価によって優勝者を決めるという場に参加できるという経験は、滅多にありません。会社を超えた人材交流、他流試合による切磋琢磨は私の理想とする場です。地元・沖縄でも、このような機会をつくろうという気持ちを持っていますので、そういう意味でも良い経験になりました。

当社は今年から毎日、社員同士で朝のショートプレゼンテーションを実施しています。このアイデアも別の会社からいただいたのですが、社内の活性化に大いに寄与していると感じています。今日からはこれに、私が学んできた "気付き" を少しずつ導入し、全員のレベルアップを目指したいと燃えているところです。

プレゼンテーション能力は、社会人の共通スキルだと捉えています。これは仕事におけるコミュニケーションの一種です。コミュニケーションは「説得」ではなく「共感」が大切です。プレゼンテーション能力を高めることで自分の応援者を増やし、相互のストレスを減らすことができることでしょう。部署や役職に関係なく、普段の仕事にも活かせます。

ところでプレゼンテーション能力は、才能だと思う人は多いでしょう。しかし実はそうではない、ということも学びました。大勢の前で自分の意見をのべ、聴衆者に共感してもらうという行為は "いくつかのポイントを配慮すれば" どなたでも上手になれます。丁寧な準備、事前の練習、そして熱意。スティーブ・ジョブズもぶっつけ本番はしていないでしょう。何度も練習しているはずです。つまりプレゼンテーションは、訓練によって身につけることができる能力の一つです。

そしてひとたびプレゼンテーションの楽しさを知ってしまうと、人生が前向きになるという効果まであります。それは自分への自信を得るだけでなく、他者に語るからには、それにふさわしく生きようという気持ちが働くからではないか、と思っています。

個人的には、会社の経営層がもっとも学ぶべき意味がある能力だと思っています。会社は良くも悪くも社長という人間の「想い」が組織風土の根幹にあります。それを全社にうまく伝えるために、社長による社員へのプレゼンテーションはとても大切です。単に数名の経営幹部に指示をし、あとは良きにはからえ、という方法では社員のモチベーションを向上させることはできません。自らの言葉で、社員の共感を得られるか。それができれば株主の共感も、そしてお客様の共感も得られます。伸びる会社は社長のプレゼンテーション能力が高い。私はそういう意識でプレゼンテーションを重要視しています。

最後に、合宿に参加した皆さんと、講師の平野社長には、本当に感謝しています。私もさらなる向上を目指して、がんばります! 直近では 7月6日に大阪でWagbyのプレゼンテーションを行いますが、もちろん今回の成果を活かすつもりです。参加予定の方、どうぞご期待下さい。