日経BPセミナー「超高速開発ソリューションフォーラム2013」に、超高速開発コミュニティ幹事として登壇します

きたる2013年11月20日(水)、東京・品川で日経コンピュータ主催のフォーラムが開催されます。
http://ac.nikkeibp.co.jp/nc/ssd_sol2013/

本企画について、日経BP社から超高速開発コミュニティへ参加打診がありました。幹事企業で相談し、この機会に当コミュニティの活動報告を行おうということになった次第です。当日の発表者は私ということに決まりましたので、気合いを入れてアピールしたいと思います。*1

今は超高速開発の意義をアピールする時期

超高速開発コミュニティとして活動していく中で、次のような声を伺うことがあります。

  • 「開発だけ超高速となっても、我が社の意思決定の仕組みを変えなければ意味がない。」
  • 「超高速に開発することを目指すのではなく、何を開発すべきかという超上流をしっかりやらなないといけない。」

いずれもそのとおりですが、だからといって超高速開発が無意味かというと、そうでもないはずです。

当コミュニティではさった9月から、メールマガジンを発行しています。ここには超高速開発というテーマについて一言、語る

「超高速開発を考える」リレーVOICE

が企画されています。先に発行された第三号では、コミュニティ幹事企業でもあるユニバーサル・シェル・プログラミング研究所長の當仲寛哲様から、次のような一言が発せられました。

「スピードがすべてを駆逐する」とは、ユニケージ開発手法を採用した弊社のお客様の言葉です。それは、システム開発上の問題解決だけでなく、業務上の問題解決や改善が適時に行え、顧客ニーズを逃がさずに新サービス・新製品を市場に投入できるといったことを指しています。そのお客様にとっては、それほどまでにシステム開発のスピードがネックになっていたのでしょう。


競争の激しい業界、ダイナミックな事業展開をする企業は、人が行う意思決定や組織の組み替えはとても早く行われ、仮説の実行と検証を繰り返しながら柔軟に事業を組み立てていきます。企業のあらゆる業務でITが不可欠となっている現在、そのスピードと柔軟性をシステム開発でも行えなければ、道具であるはずのシステムが、事業の足をひっぱることになりかねません。


超高速開発コミュニティの発起会社各社は、そのような企業のニーズに応えることのできる開発手法やツールを提供すると期待しています。「超高速」と名付けていますが、それは今までの開発ツールや手法と比較してのことで、企業のビジネスのスピードには、やっと追いつけているのではないかな、思います。

システムを発注・利用するお客様にとっては、超高速開発が実は自分たちが求めているスピードにやっと追いつけているレベルにすぎない、というのは日々のシステム開発に携わる人々にとってはインパクトのある見方かも知れません。しかし私自身、つねづねお客様と開発者の間に深い溝があると感じており、その溝を埋める具体的な手法の一つが、この超高速開発であると確信しています。

もう一つは超高速開発をツールの視点から捉えたときの扱いです。「超高速開発ソリューションフォーラム2013」サイトには、次のような文言があります。

ビジネスの変革を支える情報システムは自らしか作れないとして、インソーシングに踏み切る企業が急増。激しく好転と暗転を繰り返すビジネス環境の変化に即応しつつ、好機を逃さぬためにIT担当者は、‘ビジネスを創る、変える’という観点からシステムを企画し、プログラミングを自ら担おうとしています。ここにも、超高速開発ツールの強みが活かされるのです。

ここには超上流部分を担当する部署が自ら、超高速開発ツールを使ってシステム化を行うことの強みが凝縮されています。そのようなシステム基盤があれば、結果として人々の意思決定のスピードにも影響を与えるに違いありません。

もちろん、意思決定のスピードが上がっても、その選択が誤っていることもあるでしょう。しかし今は意思決定を先延ばしにすることにリスクがあると考えられており、かつ、仮に誤っていてもすぐに修正できるために、超高速開発の基盤は重要といえます。

明確な回答が見つからないからこそ、超高速開発が求められる

IT採用の黎明期では、紙を電子化したり、二重入力を回避したりすることで効果を定量的に把握することができました。しかし現在は企業経営方針そのものにIT活用が深く結びつけられており、それがために同業他社による横並びの経営戦略で乗り切ることは困難です。近年、注目されているアジャイル型開発もそのような文脈の中で、変化に強いシステム開発体制として認知されています。その延長線上に、各種ツールや手法を取り入れた超高速開発が広まっていくのではないか、と考えています。

当日、会場でお会いしましょう

「超高速開発ソリューションフォーラム2013」では超高速開発コミュニティのみならず、NTTドコモ様、生活協同組合連合会コープネット事業連合様、富士通様、楽天生命保険様がご発表されるようです。このような大手企業が超高速開発というキーワードをどう捉えているのかを知るということは、今後のSI事業にとっても価値があります。私も登壇者ではありますが、聴講する立場としても大いに期待しています。

最後に、超高速開発コミュニティでは同日の夜、ささやかながら懇親会を企画しています。
https://www.x-rad.jp/event2013112001/

これは日経BP社様とは別に、コミュニティとして企画したものです。場所はそのまま東京・品川で開催されますので、フォーラム終了後、そのままご参加いただけます。是非とも、この懇親会にも足をお運びいただければ幸いです。

*1:個別の製品紹介は行いません。あくまでもコミュニティの活動報告を行います。