寄稿記事:データモデルがあれば担当者1人でも基幹システムを内製できる

前回からの続きで、こちらが後編になります。

データモデルがあれば担当者1人でも基幹システムを内製できる | 日経クロステック(xTECH)

編集に携わっていただいた IT 勉強宴会の佐野様、渡辺様と、日経XTECHの谷島様には大変お世話になりました。拙文をうまくまとめていただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。

業務システムの開発にあたっては極論すると

  • 自分でデータモデルを管理するか
  • 他社が提供するデータモデル(含・パッケージソフトやWebサービス)をベースとするか

のどちらにするか、を選択することになります。

ERPの登場以来、後者が好まれる傾向にあることは十分、承知しています。これには大規模システム開発の失敗経験から、手を出しにくくなったというトラウマも影響しているのかも知れません。

しかしそれでも、私は前者の方式にこだわってきました。特に、自社業務の核となるデータモデルは絶対に手放してはならない、という気持ちがあります。そして開発時に発生していた問題の多くは、現在のローコード・ノーコード開発という技術でカバーできるようになっていると考えています。内製回帰は、現実的な選択肢です。

これからも「データモデルを自分で(自社で)管理した方がよい」と考えているユーザ、開発者とつながっていきたいですし、その分野で何らかの貢献をしたい、と願っています。