中国四川省の大地震と、システムの「見た目」を考える

中国四川省の地震から一年が経過したということで、マスコミでは特集が組まれていました。
特に学校の倒壊で、お子様を亡くされたご両親の報道は、同じ親の立場として辛さ、無念さを想像できます。

この報道の中で、多くの建物はブロックを積み上げているだけで、鉄骨が使われていないことが説明されていました。
住宅の購入者が「見栄え」を重視しており、その中味(鉄骨の有無や耐震性といった基礎部分)は配慮してこなかったようだという説明でした。

これを聞いて、システム開発分野でも同じ問題があると気付いた人は多いと思います。具体的には、開発者の立場からは大量検索時のパフォーマンス、負荷対策、そしてセキュリティということに気を配ります。これらの要件はあとで修正することができない「骨組み部分」なので、最初の段階でどこまで耐えられるつくりにするかを決めておく必要があるためです。そしてもちろん、開発コストがかかる部分です。

しかし利用者は、あまりこの点に注意を払うことはありません。興味は「見栄え」「レイアウト」「操作性」にあり、基礎の部分は開発業者がそれなりにやってくれているだろう、ということです。しかし開発費削減という流れの中にあっても、基礎を弱くせざるを得ない、という選択は、避けたいところです。

これは我々のようなシステム開発以外の分野でも、類似の話がたくさんあります。見えにくい基礎の重要性をいかにわかりやすく見せるか、は永遠のテーマです。「開発費を減らすために基礎部分をないがしろにするような仕事は、受けない。」という職人魂を共有することが大切なのだろうと思います。そういう企業文化を守る社風をつくるのは一朝一夕では難しいですが、継続するしかありません。

ただし、だからといって操作性をないがしろにするという話でもなく、結局は予算の中でバランスを考えることになります。小さい案件ではプロジェクトマネージャは IT アーキテクトも兼務するでしょうから、そういうバランス感覚が鍛えられます。

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