2024年版 ローコード x 生成AIの組み合わせで示された4つのアプローチ

さった11月29日に、ローコード開発コミュニティ主催のフォーラムが終了しました。200名を超える申込があり、このテーマへの関心が高いことがわかりました。最後まで聴講された参加者の皆様、おつかれさまでした。録画していますので、コミュニティ会員はどな…

生成AIの適用 - Wagby の場合

さった10月に開催した Wagby Developer Days 2024 で、Wagby における生成AIの適用について少しお話ししました。 生成AIの適用領域私自身は生成AIとの協業に前向きです。これまでのWagbyは業務アプリケーションの設計を人間が行い、コードを自動生成するとい…

「ローコード開発宣言」を読み解く

ローコード開発コミュニティはこのたび、有志で議論してきた「ローコード開発宣言」を発表しました。私も関わっています。prtimes.jp4つの宣言と、その説明(背景となる原則)から構成されます。以下、転載します。 ローコード開発宣言の背景となる原則 1. …

Wagbee LINE スタンプつくりました

ローコード開発ツール Wagby のマスコットキャラ "Wagbee" をつくったのが2017年。デザインとあわせて着ぐるみも用意し、イベント会場で来場者と挨拶を交わしました。 2017年、Wagbee登場ノートPCに貼ることを想定したシールも作りました。私のPCにも貼って…

Wagbyリリースから20年、この節目に起こっていること

2004年5月にWagby(当時の製品名は JasmineSoftHarvest)の R3.0 を一般向けにリリースしました。沖縄で製品発表会を開催し、いくつかの全国メディアにも掲載されたことで幸先の良いスタートを切ったと喜んでいたことを思い出します。その後、製品名を Wagby…

Wagby Tech Meet in Okinawa 2024 開催報告

夏に開催している Wagby Tech Meet in Okinawa が今年も無事に終わりました!参加者の皆さま、二日間おつかれさまでした。今年は趣向を変えて恒例の屋外ビーチパーティを、ラグナガーデンホテルの宴会場に変更してみました。そのため当社スタッフの準備時間…

ノーコードで業務アプリ開発、どれが我が社にとって最適ですか?問題

2024年、世の中が「ノーコード、ローコードツール利用の促進」という形で業務アプリ開発に取り組む機運がでてきていることは喜ばしいことです。ところが実現したい業務アプリはそれぞれ難易度が異なるため、どのツールが最適なのかを選択することが難しくな…

ローコード開発 vs AI駆動開発―そして求められるスキルとは?

2024年を迎えました。2000年から早、四半世紀が経過し、いよいよ AI がプログラミングを代行するのか、というテーマが熱く語られる時代の到来です。私の立場からは期待半分、そして Wagby 自体が不要になるのか?という不安もまた半分というところです。とい…

Wagby Developer Days 2023 in 幕張メッセ

幕張で開催される Japan IT Week ブース内で Wagby Developer Days を行ってみる、も二年目になりました。去年のブースでは「モニタが小さくて見づらかった」という指摘があったため、今年はブースの装飾をシンプルにしつつ、初の「LEDディスプレイ」を採用…

"要件定義をやめよう" の受け止め方

日経BP総研の谷島氏の記事は、多くの業界関係者に一石を投じたと思います。xtech.nikkei.comxtech.nikkei.com ややもすると発散しがちなテーマなので、今回、私はこれを「これまでの要件定義のあり方 = クラシック」と、「今求められている要件定義 = モダン…

あきらめる力

きたる10月14日(土)に東京・銀座にて次のイベントが開催されます。沖縄へ UIJ ターンしたいITエンジニアのための 沖縄 IT 移住フェス! lp.itcokinawa.jp 沖縄県内企業だけが参加できるということもあって、当社も出展させていただくことができました。当…

JUASスクエア2023「その場でリアル実装!データモデリング&ローコード開発」はどれほど盛り上がったかを文章化してみる

2023年9月7日にハイアットリージェンシー東京で行われたJUASスクエア2023(オフラインイベント!)に、ローコード開発コミュニティとして一枠、いただきました。JUASスクエア2023会場は地下1階すべてを貸し切りです。 JUASスクエア2023 案内プログラムがこち…

戦前の軍部の運営を知るほど、今と何も変わっていないことに驚く

8月には戦争に関する自身の思いを書くようにしています。今年取り上げるのはこちらの記事。2018年の内容ですがWebページが残っていることに感謝です。www.yomiuri.co.jp10代や20代であれば、この記事を読んで「だから昔はダメなんだ」と(単純に)憤ることが…

低コストで長寿命というのは、業務アプリケーションの大切な非機能要件

(当社が開発しているローコード開発ツール)Wagbyをリリースしたのが2006年。その頃に開発され、今も現役で稼働しているシステムがいくつもあります。もっとも古いプロジェクトの保守契約が16年目に入りました。おそらくこのまま20年を迎えるものも登場する…

「とにかく日本の住所のヤバさをもっと知るべきだと思います」に、住所正規化コンバータはどこまで応えられるのか、やってみた

note.comを読みました。私自身も日本の住所の扱いを何とかしないと業務アプリケーションの運用に支障が出ると感じ、2003年に「住所正規化コンバータ」というソフトウェアをリリースし、20年が経過しました。現在は国際航業株式会社様に取り扱っていただいて…

生成AIはローコード/ノーコードエンジニアにどのような影響を与えるのか

2023年上半期は、私の周辺でも生成AIの話題でもちきりでした。遅くなりましたが、このテーマについて私の現時点の見解を文章化します。 生成AIはローコード/ノーコードエンジニアにどのような影響を与えるのか 生成AIが、業務アプリケーション開発について…

DXの活用に、モデリングは必要なのか?

さった2023年4月26日に、ローコード開発コミュニティの総会が行われました。2013年の設立から10年が経過し、その間、着実にスクラッチ開発からの脱却、というテーマの認知度が高まったと感じています。10年前のコミュニティ設立は、今思うと時宜を得たタイミ…

「ゆるい職場」の到来に思うこと

あけましておめでとうございます。年末年始はひたすら読書していました。その中の一冊を、新年最初のブログで紹介します。ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由 (中公新書ラクレ 781) | 古屋 星斗 |本 | 通販 | Amazon帯には「働きやすい会社をなぜ若者は…

祝・プラスエンジニアリング社 「TOHOKU DX 大賞2022」業務プロセス部門 最優秀賞と、SIerがローコード開発に踏み込む時代の考察

2022年末に、当社にとって嬉しいニュースがありました。「TOHOKU DX 大賞2022」業務プロセス部門 最優秀賞にプラスエンジニアリング株式会社が選ばれました。 www.atpress.ne.jp同社は多品種少量生産のERPシステムを構築するにあたり、最初はERPパッケージを…

ResorTech EXPO 2022 in Okinawa に出展します

昨年に引き続き、今年も沖縄で開催される ResorTech EXPO に出展します。私は普段、東京にいるので、こういう機会に懐かしい方とお会いしたり、新しい出会いがあるのは嬉しいです。 会場入り口出展全体図ジャスミンソフトはどこにあるかというと... Wagbyの…

MJS様セミナーに「ノーコード・ローコード開発の最新情報」枠で発表します

ご縁をいただきました。2022年11月15日(火)の15:40から、20分枠でお話しさせていただきます。お申し込みはこちらから。www.mjs.co.jp私の分はこんな感じです。 ◆第五部:基調講演 15:40~16:00◇内 容:ノーコード・ローコード開発の最新情報◇講 師:株式会…

Wagby Developer Days 2022 in 幕張メッセ

今回の Wagby Developer Days 2022 は、3年ぶりとなる会場での開催となりました。しかも Japan IT Week (幕張メッセ)内にブースを構えての実施は、初チャレンジです。コロナ禍も収束したわけではありませんが下火になっていますので、感染対策に気をつかい…

Wagby Developer Days 2022、今年は3年ぶりに会場で!

今年は Wagby Developer Day 開催から10年目になります。毎年 Wagby の祭典として多くの開発者にお越しいただいていましたが、コロナ禍の2020年と2021年はオンライン開催でした。オンラインでの楽しみも経験できたのですが、そろそろ会場でやりたいという思…

「全社員デジタル人材化」にノーコード・ローコードツールを学ぶことは悪夢か

日経クロステックの人気コラム執筆者である木村氏による興味深い記事を読みました。「全社員デジタル人材化」でEUCの悪夢再来、やばすぎるDX戦略の成否:日経ビジネス電子版ツールベンダーの一人として、この記事の結論は一つの案ではあるものの、もっとよい…

業務アプリケーションの過去、現在、未来の扱い方を決める上流設計

2022年現在、どの組織も高度に細分化、複雑化された「システム」となっており、そのシステムをPCなどのデバイスを使って扱うものを「業務アプリケーション」と呼んでいます。業務アプリケーションはシステムの一部をある切り口で「モデル化」した「データ」…

専門用語をいっさい使わずに、経営層にDXの意義を伝えたい

予想はしていましたが、いまやDXというキーワードはなんでもあり、のバズワードです。最先端のAIやIoTといった技術を使いこなすのもDX、老朽化した基幹系刷新もDX(そういえば、このテーマについては「2025年の崖」でも語られました)、そしてノーコードやロ…

JUASデータモデリング&ローコード開発ライブ 当日動画が公開されました

2022年5月16日イベント「データモデリング&ローコード開発ライブ」が無事に終了しました。JUAS関係者の皆様と、司会の(株)プライドの三輪様、そしてローコード開発コミュニティスタッフの皆様、ありがとうございました。イベント自体は会場で実施し、聴講…

告知「その場でリアル実装!データモデリング&ローコード開発」

一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会 (JUAS) とローコード開発コミュニティのツールベンダー有志が協力し、実現しました。きたる2022年5月16日(月)にオンラインで開催されます。juasseminar.jpJUASラボへのメンバー登録が必要ですが、無料でご参…

ご恵贈お礼「Web世代が知らないエンタープライズシステム設計」

私も参加している「IT勉強宴会」から刺激的な本が出ました。佐野理事長の取り計らいで恵贈いただき、この場を借りて感謝申し上げます。www.amazon.co.jpエンタープライズシステム、別の言い方をすると業務アプリケーションの開発に関わっている方に一読いた…

基本のき、という視点でノーコード・ローコードのコラムを書いています

社内でWagbyの公式サイト wagby.com の構成見直し、が議論になりました。その一環として、ノーコードとローコードについて初心者向けのコラムを用意しようというアイデアが生まれ、私がたたき台を用意することになりました。社内で初心者に読みやすい表現へ…