Wagby Developer Days 2023 in 幕張メッセ

幕張で開催される Japan IT Week ブース内で Wagby Developer Days を行ってみる、も二年目になりました。去年のブースでは「モニタが小さくて見づらかった」という指摘があったため、今年はブースの装飾をシンプルにしつつ、初の「LEDディスプレイ」を採用しました。

プライバシーに配慮して、入場前(関係者準備中)の写真のみ。

WDD2023ブース 1
WDD2023 ブース正面

W3500 x H2000 というサイズで、後ろの席外からでも高い視認性でした。裏方からみるとこうなっています。

WDD2023 裏からみたモニタ

おかげさまで、Wagbyの事例発表は立ち見がでるほどの盛況でした。発表していただいた方に、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

いくつかピックアップして報告します。

「自動生成×カスタマイズ 短時間で幅広いシステム開発」(株)TOKAIコミュニケーションズ様

社内で利用する所在管理システムを1名で開発された事例です。ポータル画面の見やすさや、カスタマイズで作り込まれた座席表が目を惹き、私自身、これがWagbyベースのアプリなのかと感心した UI でした。しっかりとWagby基本機能の組み合わせでベースが構築されており、REST API を生かした UI カスタマイズとのバランス感覚が秀逸で、多くのWagby開発者に参考になるお話しでした。スマートフォンやバーコード対応、OpenIDConnect認証などすべてWagbyに任せたので開発も短時間で済んだ、とのこと。「Wagby x エンジニアの技術力」という組み合わせは私の目指す形です。

「自分たちでやりきる!出荷記録システムリプレース」ジオテクノロジーズ(株) 様

こちらも内製事例です。旧システムが IE でしか動作しないものだったためリプレースを検討し、9製品のローコード開発ツール評価を経て、自分たちで使えそうということで Wagby を選んでいただきました。ただ Phase 1 をリリースしたあと、多くの要望を取り込もうとした Phase 2 ではWagbyの標準動作を変えようとして試行錯誤し... というお話も、初回プロジェクトならではの体験談として、これからWagbyを検討しようという方へ大いに参考になると感じました。メーカーへの改善要望も多くいただき、まだまだWagbyが不足している面もご指摘いただきました。がんばります! 発表の最後に「いろいろあったが、振り返ってみると、Wagbyでなければリリースと運用に至らなかったと思う」というコメントを頂戴しました。

特別公演「DX推進の切り札! 業務の関係をデザインするためのリレーショナルプロセスモデリング」エークリッパー・インク代表 羽生 章洋 氏

毎年 WDD の特別講演をお願いしている羽生さんに、今年いよいよマジカのデモを披露していただきました!公式の場でデモをするのは初めてとのこと、貴重な講演になりました。羽生さん自身、データモデリングの重要性を土台としつつ、さらにこれをDXを意識した業務設計とするためにどうすればいいのかを考え抜いた到達点として「リレーショナルプロセスモデリング」という概念に至りました。講演ではその思考過程をたどるとともに、データとプロセスの捉え方をマジカのデモをとおして実践していただきました。Wagbyは上流設計を支援する機能が不足しているため、羽生さんのツールとのコラボレーションができると幅が拡がると期待しています。

他にも...

国内トップクラスの繊維貿易商社様が10年以上Wagbyで重要な業務を運用され、最新のR9までバージョンアップされた話や、銀行系への導入でお客様がこだわった UI カスタマイズをどう実現したか、といった話も伺うことができました。

他社様のノーコード、ローコードツールに比較すると地味かもしれませんが、毎年着実に新規のお客様がWagbyで開発・運用されているという事実は、私たちの取り組みが身を結んできたことを実感します。IT review へ投稿されたレビュー記事をまとめた「ホワイトペーパー2023年版」の印刷リーフレットも好評でした。

一方、課題は既存ユーザ様へのフォローが弱まったことです。会場を幕張に移したことで、足が遠のいてしまったと懸念しています。来年は技術系の発表を沖縄およびオンラインで開催し、事例発表を引き続き幕張で行おうかと考えています。

最後に、イベント会場で私に声をかけていただいた皆様、こういうタイミングで久しぶりに会話できるのは嬉しいです!私が忙しそうにみえたのか、会釈だけしかできなかった方もいましたが、お顔を拝見できたたけでもお元気そうでなによりでした。お互いまた頑張っていきましょう。