告知「その場でリアル実装!データモデリング&ローコード開発」

一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会 (JUAS) とローコード開発コミュニティのツールベンダー有志が協力し、実現しました。きたる2022年5月16日(月)にオンラインで開催されます。

juasseminar.jp

JUASラボへのメンバー登録が必要ですが、無料でご参加いただけます。私も実演チームとして参加しますが、同時に、他社ツールの開発方法を学べるチャンスと楽しみにしています。

1時間だと、トイプログラム(おもちゃ)しか作れないでしょう?

このイベントは、どういう業務アプリケーションを題材にするかを当日、その場で決めるというところが「売り」になっています。データモデリングに1時間、実装に1時間と決まっています。

実装1時間だと、できあがるのはマスタデータの登録や検索しかできない、いわゆるトイプログラム相当になるのではないかと訝しむ人もいらっしゃるでしょう。

そこで私はどういう視点でこのイベントを楽しもうとしているか、をお伝えします。

まず重要なのは、与えられたお題からデータモデルを導く「過程」です。その道のプロとして、つまり仕事として実案件のデータモデリングを日々、行っている方々はどういう視点で題材を整理し、そこからデータの関連性を浮き上がらせていくのかという思考の流れをリアルに体験します。このとき、「自分ならどうするか」ということを念頭に議論を追うことができる、のがポイントです。

データモデリングには正解がないため、多くの現場では「この設計で正しいのか?」を自問自答していることでしょう。良い師匠の元で実践するという機会はほとんどありません。今回のようなイベントは自分自身もしくはチーム全体のスキルアップに活かせます。

もう一つは、実装ツールの思想を知ることができることです。当日のお題はそれなりの業務アプリケーションでしょうから最低でも「データモデリング」「業務プロセス」「UI」の3つについて、小規模ではあっても形ができるはずです。この成果物から、それぞれのツールが何を設計情報として捉えているのか、を把握することができるでしょう。

できあがったアプリの優劣を競うことは意味がありません。開発の「過程」を知り、大規模かつ複雑な業務アプリケーションへの応用ができそうかどうかを見通すことができれば十分、意味があります。

加えて、これらのツールを使わなかった場合、いわゆるスクラッチ開発との比較を行い、自社の開発プロセスが、ツール導入によってどう変わるのかという思考実験もできるでしょう。

半日でこのくらい体験できれば、おそらく知的好奇心を十分に満たせると思います。皆様も是非、リアルで体験してみてください。他に類をみない知的バトルを一緒に楽しみましょう。