2100年に日本人口が半減することを前提にしよう

ブログ「片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)」で、興味深いグラフを教えてもらいました。

「平成16年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況 - 日本の長期人口趨勢(内閣府)」
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2005/17WebGaiyoh/html/hg110300.html

明治維新の頃の日本人口が3,800万人ほど。そこから右肩上がりで推移し、第二次大戦のときに若干の減はあるものの、2004年に1.2億人というピークを迎えます。そこから下降局面に入りますが、反転する見込みもなく2100年には明治時代の人口まで落ち込む予想とのこと。わかりやすくいうと、私が認識している日本人口が半減するのですね。

日本の歴史上、これほど急激な人口減少を経験することはない。

とありますが、200年という短期間でこれだけの急激な人口増加と減少を体験する国は、他にないのではないでしょうか。

人口減を前提としたビジネスモデルを意識せざるをえない

これに対して「子供を増やそう」とか「移民を受け入れよう」といった意見があることはさておき、ビジネス的視点では "すでに明らかになっている未来" を前提に考えることです。それ以上でも、それ以下でもないというほど冷徹な事実ですので。

やはり日本の外でビジネスをすると考えるときでしょう。このとき他国が期待しているのは「(日本の)クールな感覚、ハイテク、質の高いサービス」の輸出でしょうから、これに応えることでビジネスの成功と、ひいては世界への貢献ができそうです。

となると、私たちが海外へ出て、現地に足がかりをつくって次世代の子供達につなげる...ということは人口の下降局面に入った私たち世代の責務なのかも知れません。とはいえ悲観的でもないです。"そういうことなので、あとはこの方針でよろしく頼む。" と言われたので、了解しました、という感じでしょうか。私自身、このグラフをみて改めて具体的な海外展開スケジュールを意識したところです。