先週末に出荷した R7 の最新版 (2014 Spring 版) に、ポータル機能が含まれています。
具体的な設定方法は、こちらです。
http://wagby.com/manual7/portal.html
ポータルを提供する OSS として、海外製品では Liferay が、国産では infoScoop が知られています。これらの先輩にあたる製品と、Wagby との違いは次のとおりです。
単独のポータルソフトウエアという位置づけではない
WagbyではWebベースのエンタープライズアプリケーションを開発できます。その画面内に、ポータル機能が自然に溶け込む形で提供できるというのがアピール点です。つまり、Wagbyで開発すれば、ポータル機能も付与できるということです。
もちろん、すでに基幹システムがあるのでポータル機能だけを追加したいという場合には、Wagbyのメリットは少ないでしょう。一体型であるため、部分的な利用には向いていません。
Wagby が提供する REST API との親和性が高い
カレンダーやグラフをはじめとする、いくつかの標準ポートレット(ポータル画面内の個々の部品)は提供していますが、やはり「独自のポートレット」を簡単につくりたい、というニーズは高いです。ここで何らかの業務データを SQL で取得して...となってしまうと、ポートレット開発にサーバとの密な連携が発生してしまいます。しかし JSP 内のコードに SQL を書くというスタイルは、すでに古めかしい印象を受けます。
Wagby では、ポートレットの作成は JavaScript だけで実現します。ではサーバ側のデータをどう取得するか、ここで Wagby が提供する REST API を活用できます。JavaScript から REST API を叩いてデータを取得し、それを画面に描画するというシンプルなコードを書くことができます。