99 点を 100 点にするためのエネルギー

年が明けてから 3 週間が経過しましたが、今年は早々から Wagby サポートが急増し、開発陣の多くがサポート対応を行っています。これまでの 2 倍から 3 倍のサポート量です。

内容も不具合指摘から、高度な設定方法、はたまた裏技的?使い方まで多種多様です。Wagby 利用者のスキルが向上し、さまざまな応用にチャレンジしていることがわかります。と同時に、業務システムはこう動くべき、という各人の思い入れが強いということもわかります。

日本の業務システムは 99 点を良しとせず、100 点を目指します。わずかな動作の違和感も見逃しません。しかし 90 点を 99 点にあげることと、99 点を 100 点にすることでは、かけるエネルギー量が大きく変わるというのが実感です。あとわずか、この 1 点を積み上げるのに、システムの構成を大きく見直さざるを得ないときもあります。それほど、この 1 点は重いのです。

Wagby は R6 で現行アーキテクチャによる仕様を早々に固めたいと考えていましたが、今月のサポート記録をみると、私の考えは甘かったかも知れません。それでも、さまざまなお客様からみた「あと 1 点」の要望を実現することは優先的に対応したいと思っています。まず、これらの要望にきちんと答えを出すことが大切で、新しいアーキテクチャ(R7)の着手はその後になるでしょう。

トンネルが長ければ長いほど、そこを抜けたときの嬉しさはひとしおです。そして、製品をつくるベンダーになるという選択をしたからには、避けることはできません。目の前の課題をひとつずつ対処し、実績を積み上げる。やるべきことをきちんとこなすことで、道を開いていきましょう。