ノンプログラミングというキーワードが重要になっています

今年に入って、大手パッケージベンダーが相次いで "ノンプログラミング" を標榜しはじめています。

マイクロソフト社「Visual Studio Light Switch」
http://www.microsoft.com/japan/visualstudio/lightswitch

サイボウズ社「kintone」
http://cybozu.co.jp/kintone/

ジャストシステム社「UnitBase」
http://www.justsystems.com/jp/news/2011f/news/j04261.html?w=idx

これらの特徴は次のとおりです。

  • クラウド環境で動作する。利用者はミドルウェアのインストール作業が不要。
  • Web ブラウザから、部品のドラッグ&ドロップで開発を行う。
  • Excel, Access からのリプレースを狙う。

すでに Wagby のビジネスを通して体感していますが、これらのツールの登場によって業務アプリケーションの開発スタイルは大きな影響を受けることでしょう。エンドユーザ自身による内製化が加速し、SIer への委託開発がさらに減少します。新規案件の多くはノンプログラミングでできないかどうか検討されることでしょう。

エンタープライズ分野の開発が自動化されていく。この流れは止まりません。皮肉にも、このような自動化ツールを牽引していくのは SIer ではなくパッケージベンダーです。本来、もっともノウハウをもっているのは SIer なのですが、数年前に自動化よりもオフショア開発を選択してしまいました。一時的には利益があったと思いますが、自動化エンジンこそが次のビジネスになる、という時代には足かせになります。

さて当社の規模からいえば、上にあげた大手企業と真っ正面からぶつかるのは得策とはいえません。しかし私たちはこの数年、非常に細かいところまで自動化エンジンを鍛え上げてきましたが、比較対象がないため、なかなか理解されにくいという面がありました。競合他社が増えることで、かえって Wagby の本質を知っていただくチャンスになるのではないか、と思います。

今、"ノンプログラミング" でググるWagby がトップに掲載されます。このキーワードの価値が今年こそ高まることを願っています。