「不機嫌な職場」を読んでいます。

以前に、社外でお世話になった方から薦められていましたが、たまたま知人から借りることができたので、今日から電車で読んでいます。
読み進めるうちに、このような職場に身をおく人が多いことを想像し、なんともやるせない気持ちになります。

私が社会人になった頃、日本社会が「個人評価を重視する」というメッセージを発信しはじめました。当時の私の意見は「大賛成」です。何と言っても(当時)若いし、がんばった成果に応じて給与が上下するというのは若手にとって受け入れやすいコンセプトでした。

しかし現在は、この個人成果主義が行き過ぎていると感じます。これに派遣の問題や転職市場の確立がからんで、もう後戻りがしにくい状況になっています。

まだ読了していませんが、私はこの問題の根本的な解決には「社長」が動くしかない、と考えています。もう少し踏み込むと、社長の人事政策です。努力した人が報われない、結局はイエスマンが出世する... と感じた社員が殻にこもることを非難することはできません。「信賞必罰」はとても勇気がいる、難しい判断が迫られるところですが、ここをおろそかにすると組織が弱くなるのではないか?と思っています。