あけましておめでとうございます。この年末は、ぬいぐるみ Wagbee とあちこち散歩していました。本年も Wagbee ともども、よろしくお願いします。
さて新年最初のブログは、2021年に私たちがやろうとしているテーマをまとめました。
Wagby R9.0 リリース
3年ぶりのメジャーバージョンアップです。今月末の公開を目指して鋭意、準備中。目玉は「実行時のパフォーマンス向上」と「データの世代を自動的に保持する機能(世代管理)」です。特に後者は、設定で "世代管理を使う" を有効にするだけで同機能が使えるようになるという、Wagby らしい作りになっています。詳細は1月29日の Wagby 分科会でお話しします。
第38回Wagby分科会「祝!Wagby R9 リリース 全変更点の一挙確認」 2021年1月29日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ
Wagby 10 リリース
これまでの Wagby ラインナップと異なる、新版です。最大の特徴はソフトウェアのインストール不要で、クラウド環境でビルドと運用ができること。また価格体系もゼロベースで見直し、導入しやすい月額料金プランになります。正式サービスインを4月1日とし、今月下旬からテストユーザを募集していきます。詳細は wagby.com にて随時、アナウンスします。
[補足] R9 と 10 の違い
R9 は次のニーズを満たすローコード開発ツールです。
- オンプレミス環境で運用したい。
- 既存データベースを再利用したい。
- Wagbyの機能を超えるニーズも、カスタマイズコードを追加することで対応したい。
R9は生成コードのカスタマイズも可能のため、基幹系の再構築が可能です。お客様案件を受託開発する SIer にもメリットがあります。
一方で、10 はノーコード/ローコード開発プラットフォームという位置付けになります。
- インストールを含む、環境構築や運用作業を行わずにクラウド上で即座に利用したい。
- カスタマイズできる範囲は制限されていてもよい。それよりも手軽さを求めたい。
- 月額料金制で、使った分だけ支払いたい。
つまり 10 は、ユーザ企業による内製開発を重視しています。機能やカスタマイズの自由度は R9 に劣りますが、代わって運用の煩わしさをカバーしています。
モデル設計の勉強会の実施
毎月一回実施している Wagby 分科会で、モデル設計の勉強会を取り入れたいと企画しています。Wagby の初学者にとって「ある業務を Wagby で作るとき、どういうモデル設計にすべきか」が最初の壁になります。一時間という枠内ではありますが、さまざまなテーマを取り上げていきたいと思います。
API 設計への取り組み
昨年の Wagby Developer Day 2020 でお話しした「API 公開による自社基幹系の開放」というテーマについて、具体的に踏み込んでいきます。Wagby 本体の機能拡張とあわせて勉強会を企画します。こちらも随時、アナウンスするようにします。
まとめ
今年もやりたいテーマがたくさんあります。しかし私たちの動きより、社会の変化の方が早いのです。昨年、社会全体が一気にリモートワークに舵を切ったこともあり、業務システムの刷新ニーズも本格化してくるでしょう。そのアプローチはお客様ごとに異なりますので、Wagbyを扱えるパートナーと密に連携して、一つ一つ丁寧に開発プロジェクトを進めていきたいと考えています。
そして私たちの根底にあるのは「変化に強い基幹系をどう作り、運用するか」を追い求めることです。Wagbyという製品をとおして、今年もまた、さまざまな提案を行っていきます。