大学生向けの講義「ITの未来を切り拓く:後輩たちへのメッセージ」

今年も母校より学生向けの講義を 1 コマいただけることになりました。今年で 3 回目ですが、学生に向けて自分の経験や考え方を語る機会は、自分自身を見つめ直す、とても良いきっかけになります。有り難く受諾しています。

講義の前に質問を受け付けていますが、今年も数が多く、時間内にすべてを回答することができそうにありません。
ということで、この場を借りて Q & A を整理しようと思います。

Q. 商品サービスに関しての質問です。ジャスミンソフトのHPの住所正規化コンバータで住所表記の「ゆれ」という言葉が出ていたのですが、ゆれとはなんのことでしょうか?

A. 日本の住所表記方法は統一化されていません。漢数字と算用数字の混在をはじめ、"霞が関" の "が" の部分が "ケ" "ヶ" になる、"壺川" の "壺" の別の漢字(異体字)を使うなど、さまざまな書き方があります。人間が扱う分には良いのですが、コンピュータが扱う場合は 1 文字が異なっていても別の住所となってしまいます。異なる表記方法で書かれた住所を「同じもの」として扱わせるルールはかなり面倒ですが、必要なソフトウェアです。

同種の製品は他にもありますが、いずれも高価です。そこで私は「もっと安価にならないか?」ということで平成16年に開発を開始しました。それから 4 回のバージョンアップを経て、現時点では国内最高レベルの変換精度を、破格の価格で提供できるようになりました。導入先は数百社を超え、隠れたヒット商品になっています。

Q. 「社長」という役割はとても重要なポジションです。上に位置するということはどのようなものなのでしょうか。私には想像することしかできないのですが、日々どのような心意気でお過ごしか教えてください。

A. 社長にはもちろん、いろいろなタイプの方がいらっしゃいますが、私はあまり肩肘を張っていません。スタッフにも "社長" ではなく "さん" づけで呼んでもらうようにしています。

Q. 学生のころ、休日はどのように活用していましたか?

A. 普通に遊んでいました。遊ぶときは徹底的に遊び、メリハリをつけると良いと思います。

Q. ストレス解消法を教えてください。

A. 特に意識していることはないのですが、睡眠は削らないようにしています。だいたい、寝るとリフレッシュできます。

Q. 贄さんにとっての人生の転機とはどのようなものでしたか?また、なぜそれを転機であると感じたのですか?

A. 最初の転機は、13 歳のときにコンピュータと出会ったことだと思います。これを使いこなすことに大きな可能性を感じました。SF の世界が目の前に登場したような感覚でした。当時、同じ思いを抱いた 10 代は多くいて、私もその中の一人でした。

次の転機は 25 歳で、最初の会社を辞めて、沖縄に転職したときです。そのときに入った会社で多くの人脈を得ることができました。この会社は公に採用公募していませんでしたが、転職するならここが一番いいだろうと判断して、自分から売り込みにいきました。「私はこういうスキルをもっているので、きっと御社の役に立ちます。御社でも、これからこういうポジションの仕事が必ず出てきます。そこで私を是非とも使ってください」と。まさにそのとき、その会社ではこの職種のスタッフが不足していたところだったため、作戦は成功したわけです。

三回目の転機は 32 歳で起業したときです。少し早いかなとは思いましたが、やりたいこと、アイデアが湧いてでる時期で、気持ちを抑えておくことができませんでした。自分の感情に素直に従ったわけです。

このように私にとっての転機は自分で作り出したものが多いです。そのため、「ああ、今が転機なのだ」というよりも、「よし、次の転機をこうしよう」というポリシーで生きています。

Q. 経営者として人の上に立つ際に、一番気をつけている事はありますでしょうか?

A. 質問はおそらく「対スタッフ」のことだと思います。意識していることは、「命令しない」「ミスをせめない」「商品が売れたときはスタッフのおかげ、売れないときは自分の判断ミスで、スタッフのせいではない」という考え方です。

トップの仕事は「社員が判断に迷ったときに、複数の選択肢から一つを決める」ことで、「決めた責任を負う」ことです。また、命令によって動くスタッフより、自分の意志で動くスタッフの方がはるかに力を発揮することも経験的に知っています。ミスを責める社風は、悪いニュースを隠すことにつながり、結果的に会社の存亡を危うくします。これらに気をつけ、個人の力を発揮することを邪魔しない組織をつくるのが私の仕事の一つだと考えています。

Q. うるま市に拠点を置いているのはなぜか。

A. たまたま、以前の会社が同じ建物内にあったためです。あと、通勤ストレスは軽減されていると思います。那覇行きは混みますからね。

Q. セミナーは社内、社外において開催されているのか。

A. セミナーと呼ばれるものはすべて社外向けです。社内向けには勉強会と呼びます。ただし最近は、別に活動している Java Kueche という場で勉強会を企画するので、特に社内向け企画というのは少なくなりました。

Q. java kucheは沖縄経済とどのような関係にあるのか。

A. Java Kueche (先頭の J は大文字です) は、技術者魂に火をつける成長エンジンです。魂に火のついた技術者は、そうでない技術者の何倍もすごい成果を出し得ます。結果として良いサービス・製品が生まれれば、これは沖縄経済の成長エンジンの一つといえます。付け加えておくと、Java Kueche は完全なボランティア団体で、当社が何かお金を出しているというものでもなく、当社主導の団体でもありません。県内の技術者魂の火をつけるオープンな場が必要との思いで運営に参加しています。

Q. 日本・世界に通用する会社になるために、現在どのような取組みをしているのか。

A. 日々の仕事に手を抜かないようにしています。製品の不具合を取り除き、お客様からいただいた要望を実現し、サポートに対して納得いただくまで回答します。これをスタッフ全員が「当たり前」にできるようになったとき、どこに出ても通用する会社になっているのだろうと考えています。

Q. 従業員13名全員に社長の企業ビジョンは伝わっていると思いますか。

A. 回答が難しい質問ですね。実際、どうなんでしょう? ただ離職率が低いのは嬉しいことです。ビジョンを理解してもらった上で、ジャスミンソフトで一緒にがんばってもらっているのだと感じています。

以上、昼休みの一時間で回答できた分から先にアップします。まだまだ続きます。

Q. 社員を募集し、採用の合否を決めるにあたって重要視した能力、性格、経歴などはありますか? 人を使う側の立場として、使われる側のモチベーションを保たせるコツなどはありますか?また、社員が少数の会社ならではのその方法はありますか?

A. まず少数精鋭を標榜する以上、技術スキルは上級レベルを求めています。他社でトップクラスの人が、当社の平均スキルになる感覚です。本当かと言われそうですが、いったんそういう組織として立ち上げると、自然と、そういう人たちが集まってきます。よって採用ペースは緩やかですが、あまり焦ってはいません。

性格や経歴の判断基準はありますが、ここでは伏せておきます。不採用の場合は、たまたま波長が合わなかった、ということです。

スタッフのモチベーション向上はとても大切ですが、語れるほどのノウハウを持ち合わせていません。ただ少なくとも、私自身のモチベーションが下がったら、即効でスタッフ全員の士気が下がることは間違いありません。よって、私のモチベーションを常に上向きにすることは意識しています。逆説的ですが、気分が乗らないときはすぐに退社するのも手です。

少数のスタッフは気心が知れるので、長く付き合えるチームにするには良いと思います。いったん採用した人は、できるだけ長く一緒に働きたいと思っています。小さな会社のメリットは、トップの気持ちが全体に伝播しやすいことでしょう。デメリットは、いったん人間関係に問題が生じたとき、異動という逃げ道が用意されていないことです。(大企業だと異動して心機一転することができます。)

ちなみに大卒新卒の方も面接する予定はあるのですが、いまのところ応募はありません。興味のある方は検討していただけると嬉しいです。

Q. 2009/10/04のジャスミンソフト日記の中で『自分たちは劣っていて、県外(の会社)が優れているのではないかという(根拠のない)自信のなさが垣間見えるときがあります。』 と書いていましたが、この心理状況(コンプレックス)は色々な場面で垣間見られることだと思います。この心理状況が生まれるのなぜだと考えていますか。

A. 成功体験の少なさに起因すると考えています。なぜ少ないかというと、そういう機会に立ち会わせてもらえないためです。実際、立ち会うことができれば成功できます。

少ない経験を逃さないようにするためには、所属している組織の中で(自分の)出番が回ってくるのを待つか、あるいは自分でそういう場を作るか、です。私は後者を選びました。起業するメリットの一つといえます。

Q. 贄社長が普段どのような勉強を行っているか聞いてみたいです。琉球王朝菓子の益山社長も毎日6時間勉強していたと聞きました。社会人の方が普段どのように勉強しているのか?勉強というかわかりませんが、どのような分野に関心を持ち、自分の知性をより磨くためにどのようなことを実行しているのか是非聞いてみたいです。

A. 本を読むのが好きなので、勉強しているという意識がありません。よって時間を決めて勉強... という考え方は、社会人になってからは、なくなりました。

Q. 起業した時にいちばん苦労したことと、成功するという自信はあったのか。

A. 起業時は「あれもない、これもない」と、ないものばかりですので(もちろん、お金もない)苦労だらけですが、すべて工夫次第で解決できるので、楽しいともいえます。成功するという自信は半々でしたが、半分あれば上等という気持ちがあれば前へ進めます。

Q. 今三年なんですが、これからの大学生活をどのように過ごしていくべきかなどのアドバイスは。

A. 哲学に触れることを勧めます。その理由は、何かの壁に直面したときの「拠り所」となる思想を若い時に培っておくためです。最近 TV で放映された白洲次郎さんの話でいえば、「プリンシパルをもつ」ということです。

人生の転機でどうすべきか悩んだとき、プリンシパルに沿って自分の行動を決めることができます。ちなみに私のプリンシパルの一つは「やって後悔するのと、やらないで後悔するのと、どちらがよいか迷ったら、やって後悔する方を選ぶ」です。

Q. 社員が13名ということなので、少数のチームをどのように動かしているかについてです。モチベーションの管理や組織をよりよくするための取り組みについて、ベンチャー起業の実態が知りたいです。

A. 質問の意図とは違うかも知れませんが、個々の社員の評価については常に悩んでいます。評価制度は組織の根幹であり、その制度の枠内で、人はできるだけ自分の価値を最大化しようと努めます。評価制度がよければ、スタッフはより良く伸びるはずという発想のもと、毎年少しずつ変更しているところです。

Q. 2009.08.02の記事より、"さて「大量雇用」という錦の御旗を掲げつつ、コスト競争に陥らないために必要な 21 世紀型の IT 産業とは、スーパープログラマの確保にあると考えます。〜省略〜 結果的には大量雇用につながるのではないかと考えています。" 上記のように書かれていましたが、なぜ、スーパープログラマが大量雇用を生むのでしょうか。その人が優秀であれば、その人だけで仕事をこなしてしまい、逆に、雇用は減ってしまうのではないかと思いました。

A. スーパープログラマは「創造と破壊」をもたらします。破壊によって一時的に雇用が減るようにみえますが、その後、確実に新しい雇用を生みます。時代の流れに合わせて適当なタイミングで(ただし IT 業界は変革のスパンが短く、おおむね 10 年単位ですが)創造と破壊を行っていく必要があります。もし私達がやらなくても、結局他の誰かがやることは必定ですから、遅れはチャンスを失うことを意味します。

スーパープログラマは、あくまでも基本プログラムを書くことに特化します。これを核として、総務、営業、企画、サポート、周辺システム開発といったさまざまな仕事が生まれます。ですので、スーパープログラマが何もかもやってしまえるわけではありません。

Q. 求める人材像:技術、知見を「公開し、共有する」ことは重要だと感じていること。とありましたが、 また、「評価制度」という言葉も同時にありました。年収欄は書かれていませんでしたが、もし、評価次第の年収ですと、技術を共有するという考え方は難しいのではないかなと思いました。内容を見ていると、飲み会も少ないという印象を受けたのですが、、何か、「チーム」や「共有」を意識する工夫はあるのでしょうか。

A. 技術は積極的に共有されるべきものです。個人の勝負所は、「新しい技術を習得すること」ではなく、「それを社内にひろめ、会社の製品にフィードバックし、社外にも展開できる力」になります。私達はその点をお互いに評価しあうようにしています。

お互いの技術を高め合い、尊敬できるチームづくりを大切にすれば、技術者はますます水を得た魚のように伸びていきます。

Q. ソフト会社がどのくらい利益を上げることができるのか知りたいので、サービスを一つ提供した際の利益を教えてほしいです。また、サービスの質の向上・開発のためにどのくらい人員を使っているか知りたいです。また、それらの人員かかる費用(人件費)も知りたいです。

A. こちらは残念ながら非公開情報です。ただ給与水準は県内の同業他社と比較して、トップレベルとなるように意識しています。

Q. 会社案内の「目指している方向」の中で、自動化を推し進めることで情報格差を改善したいとありますが、インフルエンザ支援対策システムを無償で提供しているのもその考えに基づいているからでしょうか。それとも無償提供はCSRのような社会貢献を意識して行われているのでしょうか。経営理念を重視した結果なのか、それとも社会に対するアピールとしてなのかという点に興味を持ちましたのでご回答よろしくお願いします。

A. 無償提供は社会貢献の意味もありますが、基本的には当社そのもののアピールが目的です。こちらは第二弾、第三弾も計画中です。

Q. 中学や高校のときに企業したいと思う人は少ないと思います。学生の頃に、将来はこれをやりたい!と強く思えたのはなぜだと思うか、そのとき不安や他の選択肢を考えたことは無かったのかを質問したい。

A. より多くの経験をとおして学ぶという行為に肯定的な性格が幸いしていると思います。失敗も経験しないとわからないので、これも学習と思っています。他の選択肢はもう考えませんでした。というより、コンピュータが存在している時代に生まれてよかった、これがなければ何を仕事にしただろうかと思うほどです。

Q. 理不尽な事は世の中にたくさんあり、それに対する怒りをどうするかは大切なことだ、とブログの中で書いていたのでどのように考え、行動しているのか聞き、参考にしたい。

A. 私の中で種々の理不尽さは、「このままではいけない、何か変えたい」というモチベーションにつながっています。製品開発もそうです。プログラミングは楽しいですが、不具合は減らさないといけません。そのためにはどうすればいいか、そうだ、自動化だ、というように発想を膨らませています。

Q. 起業する上で最も大変だったことは何か、起業することを志したのはいつからか、学生時代はどう過ごしていたのか、などを聞いてみたいです。

A. 起業時に大切な事は仲間集めです。一人でも起業できるのですが、いっしょにやっていく仲間の存在は貴重です。そういう視点では、タイミングをみていたのだと思います。

起業すること自体は、すでに 13 歳のころから漠然と思い描いていたので、私にとっては自然なことでした。学生時代もそれを意識してサークル活動や、各種の社会活動に割と積極的に参加していました。大人の社会の仕組みは、本当に自分の足で回らないとわからないことだらけでした。

Q. 学生時代、どのようなバイトをされていましたか? また、そこでの経験で得たものがあれば聞かせて頂きたいです。

A. 高校時代はウェイターや店舗販売、大学時代は家庭教師や塾、専門学校の講師から港湾での積み荷運びまで、いろいろやってみました。もちろん遊興費が欲しかったのですが、人に説明するという行為がとても楽しいということを知りました。そこで培ったことは、社会に出て Java 講師などで役に立っています。

Q. ジャスミンソフトで取り入れている、『インフルエンザ対策支援システム』の無償提供 を実際に利用した企業からの感想にはどのようなものがありましたか?

A. 残念ながら目立ったフィードバックをいただけていません。ダウンロードは結構、されているのですが...

Q. 沖縄のIT技術者の潜在能力は東京と比較してむしろ高いところもある、とおっしゃっていましたが、例えばどのようなところだとお考えになりますか?IT業界と聞くと理系のイメージが強いので文系の人にもそれは共通なのか気になります。

A. 論理的思考力や説明力などはまったく差がないと実感しています。沖縄で育つと不思議とホスピタリティに優れた人材になりますので、これはお客様とのやりとりで強みになります。これは文系、理系を問わず、人間の根っこのような部分で共通だと思います。

Q. 「ジャスミンソフト」というかわいい名前なのに、会社のHPをみると、数々のソフトにびっくりしました。

A. ありがとうございます。

Q. なぜ、パソコンのソフトウェアの会社を設立したのか、また、起業しようと思ったのはいつごろなのか。そして、起業しようと決めた時にすぐ行動にうつして取り組んだか。最後に、実際に起業してみての苦労した点や起業してよかったと思えるような時はどういう時かをぜひ、お聞きしたいです。

A. 回答が重複しますので省略させていただきます。

Q. 実際にソフトウェアの世界に飛び込んでみて自分が思い描いていたものと、現実とのギャップはあったのでしょうか??また、ソフトウェアに対する思いはずっと変わらなかったのですか??(例えば、やりたいことが変わった時期があったなど…)

A. もちろん、現実とのギャップは山ほどありました。しかし基本的に「ソフトウェアが大好き」なので、現実の課題を解決することに使命感を持つようになりました。今でもその情熱は変わりません。

Q. 生活の信条はありますか

A. 評論家にならない。まず自分で行動する。嘘はつかない。などを意識しています。

Q. 日々の悩みに対する解消方法はありますか

A. 寝て解消します。

Q. 人を動かす秘訣はありますか

A. 私は残念ながら持っていません。ただ「これをやりたい」と大騒ぎしたところ、それに賛同してくれる人が集まったようです。

Q. 起業しようと思った理由は何ですか?

A. 自分のやりたいことをやろう、と思ったためです。それが叶うなら、多少の苦労は何でもありません。

Q. 学生時代に大学で学んだことは現在役に立っていますか?

A. 個々の講義というより、学生生活全体が役に立っています。母校に感謝しています。卒業後も学科を訪問して先生方とユンタクするのが楽しいです。

Q. 経営者になるための勉強はいつから、どのように始めましたか?

A. 実はあまり勉強はしていません。「日経ビジネス」を 20 代の早い時期に購読開始したくらいかも知れません。(当時、日経新聞は沖縄で発刊されていませんでした。)

Q. IT企業の経営者として最も苦労した/していることは何ですか?また、どのようにそれを克服しました/しようとしていますか?

A. やばいな、と思ったことは何度もあります。不思議と、そういうときに誰かが助けてくれました。もう縁としかいいようがありません。思い起こせば、助けられっぱなしです。

Q. 「ジャスミンソフト日記」に、どのうような社会でも通用する人というのはより高い覚悟をもてる人である、というようなことが書いてありますが、それは決して簡単なことではないと思います。覚悟をもてる人になるためには、どうすればいいでしょうか。

A. 何かを得ようとするとき、困難を乗り越えた分だけ、得られたときの喜びは大きいと知ること、はどうでしょうか。楽に手に入れたものは嬉しさも大きくありません。

Q. ITを使う側ではなく、使う側への支援をするという業務内容に驚きました。どうして「支援する側」という仕事に目をつけたのでしょうか。着眼点が素晴らしいと感じました。起業をすると決めているわけではないのですが、ビジネスにおける目のつけ方を学べたらと思います。

A. ビジネスは「お客様が困っていること」を「解決」できれば喜ばれます。どんな仕事であっても、何年か継続していくと、どのあたりに困ったがあるかを肌で感じることができます。そこに気付いて、自分はこれを解決することに人生を費やせるなら幸せだと思ったら、是非、起業という選択肢も考えてみてください。

Q. 「ジャスミンソフト日記」というブログをしている意図はなんですか。誰に向けて発信しているものなのでしょうか。仕事に関するブログを社長がすることで、どのような効果があると考えているか気になります。

A. 第一にスタッフとのコミュニケーションです。私の考えをストレートに伝える媒体として捉えています。思いもかけない方に読んでいただいて、コメントをいただくことがあるのは、嬉しいご褒美です。それによって仕事の幅が広がれば、なお良いですね。

Q. どうして社長になれたと思いますか。就職したときに、そこでどのように働いていけばいいかの参考にしたいです。

A. 社長という職業自体はすぐになれます。やろうと思う意思だけです。ただ、継続するにはエネルギーが必要です。将来の起業を視野に入れているのなら、就職先でたくさん雑用をこなしてください。そこに多くのヒントが隠れています。

Q. 就職活動はしましたか。贄社長がどのような就職活動をしたのか聞きたいです。

A. したのですが、私の時代は参考にならないはず。私は最後のバブル世代なので、引く手あまただったのです。

Q. 私は、経営の学問を学びながら、(中略)現場のシステム改善を考えながら学習しています。社長の場合も、学生時代においては何か具体的な目標を持って活動をしてきましたか。そもそも、学生時代からIT事業に携わることを意識していたのですか。

A. はい、起業する意思をもっていました。あとは重複しますので省略させていただきます。

Q. 私がお聞きしたいのは、良く巷で聞くことのあるシステムエンジニアプログラマーの悲惨な労働環境の噂が実際にあるのかという事です。日本における携帯電話黎明期のソフト屋ハード屋のデスマーチや、二チャンネルの書き込みから生まれた映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」のようなことは現実にどういうところにあるのかという事です。周りにITの現状を知る人がいないので、ぜひ生の声をお聞きしたいです。

A. ないとは言いません。問題山積みのように見えるかも知れませんが、現代社会はすべての業界において同様の問題を抱えているともいえます。グローバリズム化による世界競争時代では、避けられないことではあります。

しかし歴史をみれば、いつの時代においても、それぞれ特有の問題を抱えています。どのような仕事を選ばれるにせよ、その判断基準が「給与」や「安定性」ではなく、「好きなこと」を土台にすれば、大抵の問題を乗り越えられます。乗り越えた問題が大きいほど、人は鍛えられると信じています。

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