製品をつくる前に、人をつくる会社になる。

定期的に開催されている沖縄新世代経営者塾に参加してきました。
塾長講話の中で改めて、はっとさせられたのは「製品をつくる前に、人をつくる会社になる」という松下幸之助氏の哲学です。

当社が実施する個人面談では、経営陣とスタッフがそれぞれ個々の長所と課題を確認し合います。その中で私が行う助言は技術的なことでもなく、失敗を糾弾することでもありません。スタッフがさらに人間的に成長するための目標設定を行います。社外活動に率先して参加してみる、社内のコミュニケーションを活性化させる、講師としてのプレゼンテーション能力を高める、などの具体的な課題を確認しながら個々の「人間力」を高めることを意識しています。

それは、製品をつくるだけが自分の仕事ではない、という自覚を持ってもらうためです。
製品が売れても、そこで働いているスタッフがだらしない、という状況では会社は維持できません。むしろ今、製品が売れなくても、スタッフが日々、精進していれば必ず成功します。

人生の多くの時間は、会社で費やします。そこで「生きるために給料をもらう」だけの人生を過ごしてほしくはありません。自分の人生をよりよくするためには、自分を鍛えることが必要です。ジャスミンソフトに在籍する限り、自分の課題を見つめ、日々、鍛えることが求められていると意識してください。それがひいては、ジャスミンソフトを強い会社にします。強い会社とは、個々のスタッフが全員、精進を続けている会社のことです。

また、「人をつくる」ためには経営陣が手本にならないといけません。社長はいい加減でよいが、スタッフはしっかりしろという理屈は成り立ちません。人をつくるとは、すなわち自分自身を鍛えることだということも実感しています。