7月25日に、Wagby R7 発表会を開催します!

昨日、告知用のWebサイトをアップしました。当社の将来を決するイベントになります。

http://wagby.com/event/R7recital/index.html
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2008年5月にWagby R6 を発表してから5年が経過しました。これまでR7の計画は常に頭の中にありましたが、昨年まで本腰を入れて開発に取り組むことができませんでした。その最大の理由は、現行版であるR6への機能追加要望と不具合修正が引きも切らなかったためでした。


wagby.comにすべての変更履歴を掲載していますので、この詳細は赤裸々に発信しています。この5年間、ほぼ毎月一回のペースでアップデートしてきました。日本の業務アプリケーションは本当に細かいところまでご指摘をいただきます。お客様の立場からは「あと、ほんの少し、ここをこういう風に改良してほしい。」というものが、実装する立場では、その修正のために一週間を費やす、ということがよくありました。


ここで私はできるだけ、これらの要望を満たすよう、開発スケジューリングを行おうと努めました。同じテーマについて、少しずつ改良されていきます。最初はここまで、次のバージョンではこの制約がなくなり、さらに次のバージョンではプラスαでこういうこともできるように...この積み重ねが今のR6に結実されています。結果として自分たちでは気付かなかった業務仕様を、現場でご利用いただいているお客様から教えていただいた形になりました。「Wagbyユーザー会」の発足により、さらにこのような交流が活発になったことも、私たちの士気を上げることになりました。


考えてみると、私たちが重ねてきた努力は、他の多くの業務アプリケーション開発でもやっていらっしゃるはずです。しかし一番の違いは、そのノウハウの横展開にあります。通常の受託開発では、ノウハウは個人に蓄積され、別のプロジェクトで同じようなプログラムを毎回、実装していきます。しかしWagbyは定義ファイルにそれを指定すると、さまざまなプロジェクトに(自動生成という形で)再利用できます。それがいかに便利かを実感しているからこそ、私たちはこのスタイルにこだわってきました。今、Wagbyのようなきめ細かさを通常の受託開発で行おうとすると、非常にコスト高になるだろうと実感します。つまり一般的には「過剰品質」として採用されないようなことまで、Wagbyは自動生成してしまっているのです。普段は気付かないところですが、ちょっと裏返してみると、なるほどしっかりつくられている...狙ったわけではないですが、そのような品質にまで至らない限り、日本では採用されなかった、というのがこの5年間をとおした実感です。何度、「そこまでやらなくとも!」と思ったことでしょう。そのような地道な開発を、一つずつこなしていった開発陣に、心から感謝しています。彼らの不断の努力なくしてWagbyは世に出ていません。


まだまだ課題は山積していますが、それでも昨年後半に、ひととおりのニーズに対応できたと判断し、R6系の新機能追加を停止しました。それからR7開発にシフトしていきます。まったく未完成状態であった今年の1月に「今年の7月にR7の発表会を行う!」と社内で宣言し、必ず成功する覚悟で臨んでほしい、これができなければ当社の未来はないとスタッフを鼓舞してきました。嬉しいことにWagby販売代理店の皆様からも熱い応援を賜り、いよいよ発表会の集客を開始できました。あとは7月25日というゴールまで走りきることです。


R7のUI設計は二転三転しましたが、直近のプレビュー版をみて、これは受ける、と確信しています。当日まで情報は一切出さないので代理店からも"やきもき"されていますが、7月の発表会デモを楽しみにお待ち下さい。超高速開発を次のステージに引き上げるために、私たちは最大の努力をしていきます。ご参加のほど、どうぞよろしくお願いします。