羽生さんに語ってもらう「ライトウェイト・エンタープライズ」セミナーを企画しました

私がはじめて羽生 章洋さんにお会いしたのは、2008年でした。羽生さんが沖縄にいらっしゃったとき、夜遅くまでSI業界の抱える課題について意見交換し、深い洞察力を持った方だと感銘をうけました。その後も何度かお話しする機会があり、そのたびに頭の回転の…

「リモートチームでうまくいく」を経営改革に適用する

ソニックガーデンの倉貫さんから、新著「リモートチームでうまくいく」を送っていただきました。ありがとうございます。www.amazon.co.jp倉貫さんのこれまでのブログから、リモートチームの概要は知っていました。それでも改めて一読すると、これは多くの日…

「限界費用ゼロ社会」が提示する、新秩序を考える

2016年がはじまりました。本年もどうぞよろしくお願いします。この年末・年始に「限界費用ゼロ社会」を読了しましたので、思うところを綴ります。 www.amazon.co.jp(以下、私の解釈が含まれた要約です。本書では著者の主張を裏打ちするさまざまなテクノロジ…

2015年の総括 - 今年達成できたことと、来年への展望

ちょうど1年ほど前、2014年の総括として、「超高速開発」はどこまで認知されたか、というブログを書きました。自分で書いたブログを再読すると、私は2014年末の時点で「キーワードは認知されてきたが、わかりやすい成功事例が必要」と締めくくっています。そ…

Wagby Developer Day 2015 終了報告と、他製品比較セッションの内容紹介

第4回目となる「Wagby Developer Day 2015 」は、過去最多となる 251 名の事前お申込をいただきました。当日の出席者も 218 名で、出席率は86.8 %に達しました。ご登録およびご参加いただいた皆様、ありがとうございました!各セッションのご発表はいずれも…

エンタープライズアプリケーション分野が技術的先進性を失った10年を振り返る

今度の Wagby Developer Day 2015 基調講演ネタの一部を先行してブログに書きました。 1995年から2005年まで、エンタープライズアプリケーション分野がITの進む方向性を示していました。具体的にはマイクロソフト社の Windows と .NET、そしてサン・マイクロ…

現行システムをWagbyに移行するためのストーリー

私の主な業務の一つは、Wagby販売代理店と営業同行し、お客様のご要望を伺うことです。一通りWagbyの説明が終わり、お客様でも内製できるかもしれないという感触を得た後、次のようなご指摘を頂くことが少なくありません。 現行システムが複雑すぎて、何から…

"Wagbyによる内製の実例からわかったこと" 発表資料

さった2015年10月27日にピースミール・テクロジー株式会社様主催「日本型内製化を考えるセミナー」にて登壇しました。発表機会をいただき、ありがとうございました。50名以上のお申し込みをいただき、当日も満員御礼でした。そのときの発表資料を公開します…

Wagby Developer Day 2015 を 12月2日(水)に開催します

[2015.11.04] ご登壇いただける企業に、リクルートコミュニケーションズ様を追記しました。 先日、勢いで通勤用の自転車を購入しました。この10年余り、多忙を口実にまったく運動しない日々を過ごしていましたが、一念発起して自分にプレッシャーをかけよう…

日経コンピュータ2015年10月1日特集記事「広がる超高速開発」

日経コンピュータが最初に「超高速開発」というキーワードを世に出したのが2012年3月でした。それから3年が経過し、超高速開発の現状を取材する特集が組まれました。これは私たちにとって追い風になります。「超高速開発コミュニティ」はこのキーワードを普…

ビジネスシステムイニシアティブ2015「超高速開発を120%活用するために経営者が知っておくべき7つのポイント」セッションの続き

さった8月26日に催された「ビジネスシステムイニシアティブ2015」で、私は超高速開発コミュニティ幹事として「超高速開発を120%活用するために経営者が知っておくべき7つのポイント」というセッションに司会兼パネリストとして参加しました。http://www.semi…

2015年8月時点の現場より:エンタープライズアプリケーションの開発は、まさに変化の真っ最中にあります

超高速開発コミュニティの発足は2013年8月でした。それから2年、エンタープライズアプリケーションの開発に携わっている方々の意識が変わりつつあるという話です。最近読んだ記事を中心に、最新動向としてまとめます。 「システム内製」を真剣に検討する土壌…

プログラミングできる経営者は、珍しい存在ではなくなる

シンガポール首相がプログラミングという話が面白かったです。 http://matome.naver.jp/odai/2143123542661521501しかし近い将来、これがニュースになることはない時代がくる、とも予想しています。 特に会社の経営者は、プログラミングができることが当たり…

イベントの夏、Wagbyづくしの夏

2015年夏はイベントが目白押しです。正確には、あれもこれも声をかけていただいたものすべてに手をあげたら、こうなってしまいました。私の気力が充実しているときに、押せ押せでアピールしたいと思います。 8月27日「ビジネスシステムイニシアティブ2015」 …

「投資対効果」という言葉を味方につける

私が会社を興す前、苦手な言葉の一つが「投資対効果」でした。"御社のためにこういうシステムを提案させていただきます。開発費はこのくらいです。” "その開発投資に対する効果をわかりやすく説明してもらえないか。” というやりとりに対して、有効な切り返…

エンタープライズシステム再構築に「捨てる技術」を活用しよう

仕事柄、各社のエンタープライズシステム再構築案件という情報をキャッチすることが多いです。この2年ほど、国内では超高速開発ツールを使った再構築というテーマが急浮上しており、Wagbyも選択肢の一つとして検討されるためです。ツールを使った開発を検討…

第16回Wagby分科会 - インフロント様ご発表「製造会社様向け基幹システム構築資料」

さった5月25日(月)に大阪で開催された Wagby 分科会で、インフロント様によるご発表が大いに参考になったので紹介します。 次のリンクにあるスライドをご覧ください。 http://infrontinc.co.jp/wagby_dev_case_a.html中堅(利用ユーザー数150名)の製造販…

Wagby分科会の歴史と、第14回・15回Wagby分科会のご報告

はじめに、これまでのWagby分科会をリストアップしてみました。(敬称略) No. 日付 場所 ご発表企業 内容 1 2012.04.17 大阪 スミセイ情報システム プロジェクトJ(日経コンピュータ事例掲載) 2 2012.04.18 東京 エフ・エフ・ソル 金融案件への適用事例 3 20…

超高速開発を前提とした、SIビジネスモデルの構築が始まっている

さった4月24日に開催した、超高速開発コミュニティ第二回総会&記念講演会は、140名を超える申し込みをいただきました。記念講演会のテーマは「国内大手SIerによる、超高速開発の取り組み」ということで、4社のご発表を頂戴しました。ご発表いただいた皆様な…

「SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る」についての個人的見解

今年の1月から開始した「Wagby無制限開発キット0円」キャンペーンは、昨日をもって終了しました。盛り上げていただいた販売代理店様のおかげで、多くのお客様にご利用いただけました。ありがとうございました。期待先行でご購入いただけたところもあったと思…

国内最大手のSIerは、超高速開発をどのように捉えているのか

おかげさまで「超高速開発コミュニティ」も二期目の運営が終わり、三期目に入ろうとしています。きたる4月24日に第二回総会を行います。毎年の総会では、記念講演会を企画しています。昨年は日経BPビジョナリー経営研究所の谷島 宣之氏をお迎えし、「ソフト…

ハッピーバースデー15歳のジャスミンソフト

ジャスミンソフトは2015年3月14日をもって14年が経過し、15年目に入りました。受託開発からパッケージ主体へと会社を転身させた結果、両方の視点でエンタープライズアプリケーション開発に関われるというのは貴重な体験です。その体験で感じたことの一つとし…

「はじめよう! 要件定義」を、お客様にプレゼントしよう

羽生 章洋さんの新著「はじめよう! 要件定義」を読みました。とてもよい本です。難しいテーマにもかかわらず、イラストの可愛さもあって、あっという間に頭に入ります。 はじめよう! 要件定義 〜ビギナーからベテランまで はじめよう! 要件定義 〜ビギナ…

超高速開発コミュニティセミナー「超高速開発での設計を考える」参加報告

さった2月20日に開催された、超高速開発コミュニティのセミナー「超高速開発での設計を考える」で引き続き司会を勤めました。その報告をアップします。 超高速開発ツールでの設計を考える上でのポイント - DBC渡辺さんの思い 「設計者の発言」ブログで著名な…

日経コンピュータ「オルタナティブSI」への補足 - "自動生成SI" には4つのビジネスモデルがある

今回の特集記事はとても楽しみにしていました。Wagby の事例としてソフトウェア・パートナーの寺田社長が紹介されていたことはもちろん嬉しいのですが、それ以上に「一括請負・人月見積・多重下請」に変わるビジネスモデルの具体例を知りたいと期待していま…

超高速開発コミュニティセミナー「ワークフロー」討論会の様子

さった1月23日に開催された、超高速開発コミュニティのセミナー「ワークフロー特集」のディスカッションが大いに盛り上がりましたので、その報告を行います。コミュニティ主催セミナーで私が意識していることは、製品紹介ではなく、参加者(会場)と一緒にな…

パリ白熱教室より:企業は「労働所得格差の拡大」という市場の変化に向き合うことになる

さった1月16日の「パリ白熱教室」は、労働所得格差がテーマでした。 NHK パリ白熱教室最初に、トマ・ピケティ教授が講義で説明した3つの表を紹介します。(注:日本も欧米と同じ傾向にある、ということです。)(1) 時代と国別に見た労働所得格差 低格差1970…

2015年の抱負 "Wagby導入社数を倍増する"

明けましておめでとうございます。今年は沖縄県護国神社に提灯を置かせていただきました。オフィスでは最初に社屋に手を合わせ、今年一年がんばります、という宣言をしてから業務開始です。さて代表という立場にいると、いつも年明けは "今年は勝負の年" と…

2014年の総括 - 「超高速開発」はどこまで認知されたか

今年最後のブログになります。この一年を振り返って「超高速開発」という市場は拡大したのか、来年はどのように発展するのか、について私見をまとめてみました。 誰のための「超高速開発」かを明らかにしたい さった1月のシステムイニシアティブ研究会での発…

「システム志向」経営をやってみて感じること

「ICHIROYAのブログ」に投稿されていたこの記事について。 年商100億円などという具体的な数値目標は捨ててしまえ!? 成功にいたる「システム志向」とは http://kyouki.hatenablog.com/entry/2014/12/04/072219 私がこの数年、意識してきたことは「システム…